新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#46 森のサンタクロース

#46 森のサンタクロース
『c』
(エレオノーレ.シュミット/作画、中村妙子/訳、新教出版社)
毎年森の動物達は、サンタさんのプレゼントを待っています。でもヤマネのグリスは、いつも冬眠中でサンタさんに会えません。ところが今年はやっと会えて《私は毎年きみを待っていたんだよ》の言葉に大感激。ほっこり癒される絵本です。
(笹川直子/芦屋11期)

 

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#45 ルピナスさん

 

『ルピナスさん』(バーバラ.クーニー/さく、かけがわやすこ/やく、ほるぷ出版)

《世の中を美しくする》ために素敵なことを思いついたルピナスさんは、
丘の上にある小さな家に住んでいます。一人の女性の人生の輝きをルピナスの花に託して詩情豊かに描いた、心にしみいる美しい絵本です。

(笹川直子/芦屋11期)

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#44 きたきつねのゆめ

『きたきつねのゆめ』(手島圭三郞/絵と文、ベネッセ)

凍った雪野原にお腹をすかせたきたきつねが一匹。眼前に不思議な世界が広がり、楽しかった子どもの頃を思い出していました。朝日のなかで出会った仲間のきつね。この物語は、厳しい自然の中で生き抜いていく命への讃歌であると思いました。

(笹川直子/芦屋11期)

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#43 くんちゃんのだいりょこう

『くんちゃんのだいりょこう』
(ドロシー.マリノ/文.絵、
石井桃子/訳、岩波書店)

こぐまのくんちゃんは、渡り鳥を見て「ぼくも南の国へ行ってみたい」と
冒険の旅へ出かけていきますが…
くんちゃんを送り出すお父さんの
おおらかな目差しとお母さんの包み込むような愛情に育まれて、くんちゃんの本当の旅立ちの日も近いことでしょう。

(笹川直子/芦屋11期)

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#42 クマよ

『クマよ』
(星野道夫/文.写真、福音館書店)

星野道夫さんが、アラスカの大自然の
中で暮らす母グマと子グマ3頭を、愛情込めてとらえた写真と、詩のような短い文章で構成された写真絵本。
見る者を魅了し、自然界を前に心揺さぶられ厳粛な想いにさせられます。

(笹川直子/芦屋11期)

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#41 花さき山

『花さき山』(斎藤隆介/作、滝平二郎/絵、岩崎書店)

《花を咲かせ、山を盛り上げている力》を描いた『花さき山』は、自分の命をみんなのために捧げた人々への讃歌であり、祈りであると作者は語る。
きり紙の手法を用いた美しい絵とマッチして、忘れ難い一冊となりました。

(笹川直子/芦屋11期)  

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#40 ぞうのババール


『ぞうのババール』こどものころのおはなし


(ジャン.ド.ブリュノフ/さく、やがわすみこ/やく、評論社)

子象ババールの母さんは、鉄砲に撃たれて死んでしまい、ババールは必死で
逃げて街にたどり着きます。緑の背広を着込んだババールはなかなか素敵です。
やがて森に帰り王様になるという奇想天外な物語。
お洒落な色調と丁寧な描写に引き込まれ、たっぷりと楽しめます。

(笹川直子/芦屋11期)

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#39 ずどんといっぱつ


『ずどんといっぱつ』すていぬシンプだいかつやく
(ジョン.バーニンガム/さく、わたなべしげお/やく、童話館)

ごみ捨て場に捨てられた仔犬のシンプは、親切なサーカスのピエロに拾われます。ピエロとシンプは観客をアッと言わせる演技を思いつきます。
バーニンガムさんの弱いものにたいする温かなエールを感じて、勇気が沸いてきます。

(笹川直子/芦屋11期)

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#38 てぶくろ


『てぶくろ』(エウゲーニー.M.ラチョフ/え、うちだりさこ/やく、福音館書店)

おじいさんが落とした手袋に、次々と動物たちが入り込んでいく不思議な面白さ、ラチョフの美しく巧みな表現力には、説得力があります。子ども達が
絵本のなかで体験したファンタジーの世界は、子ども達の未来を拓いて行くエネルギーになることでしょう!

(笹川直子/芦屋11期)

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#37 チャーリーのはじめてのよる


『チャーリーのはじめてのよる』(エイミー.ヘスト/ぶん、ヘレン.オクセンバリー/え、さくまゆみこ/やく、岩崎書店)

 雪降る街で拾われた子犬のチャーリーは、少年の家で初めての夜を迎えた。怖くて寂しくて、鳴きながら震えていた。
少年に抱き締められ、彼のベッドで寝入った子犬の寝顔が愛おしい。ほっこりと心温まる美しい絵本です。

(笹川直子/芦屋11期)