『c』
(エレオノーレ.シュミット/作画、中村妙子/訳、新教出版社)
毎年森の動物達は、サンタさんのプレゼントを待っています。でもヤマネのグリスは、いつも冬眠中でサンタさんに会えません。ところが今年はやっと会えて《私は毎年きみを待っていたんだよ》の言葉に大感激。ほっこり癒される絵本です。
(笹川直子/芦屋11期)
絵本で子育てする楽しさを学び伝えたい
新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」書棚
:絵本講師の心にある絵本の紹介の投稿をアルバムに一覧化しました。
『ルピナスさん』(バーバラ.クーニー/さく、かけがわやすこ/やく、ほるぷ出版)
《世の中を美しくする》ために素敵なことを思いついたルピナスさんは、
丘の上にある小さな家に住んでいます。一人の女性の人生の輝きをルピナスの花に託して詩情豊かに描いた、心にしみいる美しい絵本です。
(笹川直子/芦屋11期)
《花を咲かせ、山を盛り上げている力》を描いた『花さき山』は、自分の命をみんなのために捧げた人々への讃歌であり、祈りであると作者は語る。
きり紙の手法を用いた美しい絵とマッチして、忘れ難い一冊となりました。
(笹川直子/芦屋11期)
(ジャン.ド.ブリュノフ/さく、やがわすみこ/やく、評論社)
子象ババールの母さんは、鉄砲に撃たれて死んでしまい、ババールは必死で
逃げて街にたどり着きます。緑の背広を着込んだババールはなかなか素敵です。
やがて森に帰り王様になるという奇想天外な物語。
お洒落な色調と丁寧な描写に引き込まれ、たっぷりと楽しめます。
(笹川直子/芦屋11期)