隔月発行の絵本情報紙「絵本フォーラム」に掲載された「たましいをゆさぶる子どもの本の世界」コラムの一覧です。
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飫肥さんのコラム 連載 たましいをゆさぶる子どもの本の世界 Index
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- 飫肥 糺 連載114 先生って、どんな人をいうのだろう
- 飫肥 糺 連載115 トウモロコシ3人組ののぞみは、おいしく食べてもらうこと。 だから、男前になる!?
- 飫肥 糺 連載116 森の盛衰から、 気候危機の現在を知る。
- 飫肥 糺 連載117『ちいさい わたし』
- 飫肥 糺 連載118 ウクライナ民話『てぶくろ』
- 飫肥 糺 連載119 『とけいのほん①』
- 飫肥 糺 連載120 『とうさん まいご』
- 飫肥 糺 連載121 『がっこうだって どきどきしてる』
- 飫肥 糺 連載122 『じゅうにしのおはなし』
- 飫肥 糺 連載123 『葉っぱのフレディ—―いのちの旅――』
NOW 学校って、どんなところだろう? 子どもたちと素朴に語り合おう。
『がっこうだって どきどきしてる』(#121) おび ただす
世界中で新型コロナウイルスの感染拡大がつづく。わが国でも政府行政の不思議な対応で感染に拍車がかかる。献身的な医療従事者や保健師たちにすがり、心許ない休業補償や給付だけで自粛要請するばかりでは感染を止めることはできない。
びっくりなのは、公衆衛生や感染症医療体制、そして官庁の行うICT業務システムなど社会基盤のひどい弱さだ。これが、先進国などと胸をはる国かと呆れてしまう。経済合理性だけで、保健所を半減し国公立病院の統合縮小やベッド数の削減を図ってきたのではないか、と訝るばかりだ。こうして、コロナ禍は利益優先主義に奔るわが国の負の側面をしっかり露見した。格差社会の実態もリアルに見えた。なにしろ、富はひとにぎりに偏在し、15%もの世帯が貧しい国、一人親家庭に至ってはほぼ半数が貧しさにあえいでいるのだ(2018年OECD調査)。感染拡大で少なくない人びとが職を失い休業に追いやられた。なおつづくコロナ禍は、弱者をどんどん過酷で貧しい生活に追い込む。・・・つづく

なかがわちひろ/訳
WAVE出版
たましいをゆさぶる子どもの本の世界のアーカイブスから
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