カテゴリー: 事務局だより

　まだ寒い日、ロウバイの花を見に行きました。近くのロウバイ園は、かわいい黄色の花と、やさしい香りでいっぱい。春が来たような園内を、ぐるぐると歩きました。

農家のおじいさんが、ロウバイの枝を売っていました。
「ひとたばください」と言うと、おじいさんは
「ちょっとまってね」と、枝を4本束ねて、ひもでしばってくれました。

家に帰って部屋に置くと、寒い部屋の中が、ロウバイの香りでいっぱいになりました。

寒い日が続きます。みなさま、どうぞお大事にお過ごしください。

たさききょうこ

　雪の予報が出た日、思いついてみかんを半分に切って、庭の木の枝にさしておきました。

午前中から雪は降りはじめ、みるみる庭が白くなっていきました。

そっとカーテンを開いて見てみると、黄緑色のメジロが1羽、枝のみかんをつついています。
「きてるきてる」
「かわいいね」

　子ども達と小さな声で話しながら、雪の中みかんを食べるメジロを、いつまでも見ていました。

寒さがきびしい毎日です。みなさま、どうぞお大事にお過ごしください。

たさききょうこ

　友人のケーキ屋さんが、閉店しました。色々な事情があって、決まった事だと思うのですが、寂しくて胸がいっぱいになりました。

　ある夜、お店の前を通ると、カーテンが少しあいていて、窓に灯りがともっていました。中にはクリスマスの飾りつけがしてあって、ツリーや星のやわらかい光が、暗い夜道をほんのり照らしています。

　友人のお店は、別の形で生まれ変わると聞きました。あの窓の灯りを思い出すと、わたしの胸もほんのりとあたたかくなるのです。

　今年も残りわずかになりました。みなさま、どうぞお大事にお過ごしください。

　たさききょうこ

　紅葉が見頃と聞いて、山のお寺に出かけました。

年に何回か訪れる場所ですが、いつもは静かなお寺です。でもこの日はたくさんの人で、いつもと違うにぎやかな境内でした。みんなの楽しそうな声が響いて、紅葉がいっそう明るく感じられました。

帰りにおみくじをひいたら、大吉が出ました。

たさききょうこ

　朝テレビをつけたら、地元の菊園が映っていました。
この辺りでは有名なその場所は、毎年個人のお宅の広いお庭いっぱいに、ざる菊が見事に咲きます。ざる菊の時期は一般に解放されるので、たくさんの人が見に行きます。その人の多さに圧倒されて、わたしは前を通った事はあっても、中に入った事はありません。

　テレビではお庭の持ち主のご夫婦に、インタビューしていました。80代というご夫婦は、緊張したお顔でしたが、手をつないでいらっしゃいました。
「人生100年時代だそうなので、100歳までがんばろうと思います」とお話されるのを見ながら、わたしは、今度の休みにはここへ行こうと思いました。このご夫婦の作った菊を見たいと思ったのでした。

　ずいぶん寒くなってきました。

みなさま、どうぞお大事にお過ごしください。

たさききょうこ

　初めて行った場所で、道に迷いました。
スマホで検索しても、どっちに行ったらいいのか、全くわかりません。
近くの家から出てきたおばあちゃんに、道をたずねました。

　おばあちゃんは、「そこ、わたしが散歩で通るところだ」と、行き方を教えてくれました。
「この道をまっすぐ行って、左側にお地蔵さんがある所を曲がってね…」
お礼を言ってまっすぐ歩いて行くと、左にお地蔵さんが見えてきました。近づくと、お地蔵さんのお顔は、ちょっと笑ってるように見えました。

たさききょうこ

 

 　昼間でも空気がひんやり感じられて、長袖のカーディガンをはおりました。
あたたかいお茶が飲みたくなって、やかんでお湯を沸かします。そういえば、夏の間毎日冷蔵庫に冷やしていた麦茶を、もう何日も作っていません。いつのまにか秋になっていたのだと気づきました。
　季節の変わり目、みなさまどうぞお大事にお過ごしください。

たさききょうこ