新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#66 ハクトウワシ

#66ハクトウワシ

『ハクトウワシ』
(前川貴行/写真・文、新日本出版社)

極寒の中で抱卵するハクトウワシ。そして誕生する新たな命。
食物連鎖の頂点に立ち、アメリカ先住民族にとって神の使いであるハクトウワシの圧倒的な力強さに心震えます。
気持ちが凛とする素晴らしい写真絵本です。

(芦屋6期 久賀弥生)

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#65 その手がおぼえている

#65 その手がおぼえている

『その手がおぼえている』

(トニー.ジョンストン/文、

エイミー.ベイツ/絵、

落合恵子/訳、BL出版)

思い出は砂のようにこぼれ落ちても、あなたと共にいた時間、共に重ねた

記憶を、この手が憶えている。

親子の手が紡ぐかけがえのない物語。

トニーさんの文とエイミーさんの絵が見事にハーモニーして、優しく深く

心を包んでくれる絵本です。

(笹川直子/芦屋11期) 

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#64 かえでの葉っぱ

#64 かえでの葉っぱ

 『かえでの葉っぱ』

(D.ムラースコヴァー/文、

出久根育/絵、関沢明子/訳、理論社)

チェコの画家であり作家であるムラースコヴァーさんがチェコの森でとりこにされた旅をする美しいかえでの葉っぱについて書いたお話です。絵はチェコ在住の出久根さんに託し、文と絵がシンフォニーのように響き合い、人生の四季についても考えさせられる味わい深い絵本です。

(笹川直子/芦屋11期)  

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#63 かぜはどこへいくの

#63かぜはどこへいくの
 『かぜはどこへいくの』

(シャーロット=ゾロトウ/作、

ハワード=ノッツ/絵、松岡享子/訳)

偕成社

不思議なことだらけの好奇心旺盛な

男の子が、母親に次々質問するたびに

母親は神秘的な自然の営みを詩的に

優しく答えます。ノッツさんの繊細な

鉛筆画は、母と子の心地好いダイヤローグの雰囲気を伝えるのにぴったりです。

(笹川直子/芦屋11期)

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#62 うさぎのおうち

うさぎのおうち

 『うさぎのおうち』

(マーガレット.ワイズ.ブラウン/文

ガース.ウィリアムズ/絵、

松井るり子/訳、ほるぷ出版)

春の日差しの中、子うさぎのぼうやの

家探し。こまどり、かえる、グランドホッグの家を通り過ぎ、出会ったのは子うさぎの女の子。絵画のような美しいイラスト、歌うようなテキスト。

シンプルなストーリーが幼い子ども達を引き付けます。

(笹川直子/芦屋11期)    

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#61 チェロの木

61 チェロの木
 『チェロの木』

(いせひでこ/作、偕成社)

13歳からチェロを弾き続けている伊勢さんが、創作のモチーフ「木と人」を結実させた絵本。《星がめぐるように音楽が時間をこえてみんなをつなげていた》絵画のような美しい画面から

チェロの温かい音色が聴こえて来るようです。

(笹川直子/芦屋11期)    

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#60 ふゆねこさん

60 ふゆねこさん
 『ふゆねこさん』

(ハワード=ノッツ/作.絵、松岡享子/訳、偕成社)

夏の野原で生まれ、初めての冬を

ひとりぼっちで迎えた子猫。

子ども達は「ふゆねこさん」と声を

かけ、食べ物を与え、猫と子ども達

の距離は少しずつ縮まっていく。

子猫と子ども達の心の交流を描いた

心温まる絵本です。 

(笹川直子/芦屋11期)    

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#59わすれられないおくりもの

わすれられないおくりもの
 『わすれられないおくりもの』
(スーザン.バーレイ/さく.え、小川仁央/やく、評論社)

 誰からも慕われていたアナグマが死んでしまって、仲間達は悲しみに暮れました。

でもみんなは、アナグマと共に過ごした宝物のような各々の思い出を分かち合う事で、悲しみを癒され、乗り越えて行きました。 
(笹川直子/11期)    

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#58たくさんのドア

たくさんのドア
 『たくさんのドア』
(アリスン.マギー/文、ユ.テウン/絵、なかがわちひろ/訳、主婦の友社)

不安、困難な時こそ、未知なる世界へ飛び込もう❗

それはあなたにとって自由への扉を開く時。
その向こうには、たくさんの驚く事、面白い事、喜びが待っている。
未来への期待感と勇気がふつふつと湧いてくる絵本です
(笹川直子/芦屋11期)    

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#57ビロードのうさぎ

『ビロードのうさぎ』(マージェリイ.W.ビアンコ/原作、酒井駒子/絵.抄訳、ブロンズ新社)

大好きなぼうやと離ればなれになったぬいぐるみのうさぎの目から涙がほほをつたい地面に落ちると
妖精が現れて…魔法の力でぼうやとの再会をはたした場面は感動的です。
酒井さんのやさしい絵と言葉が物語と共に心にしみてきます。

(笹川直子/芦屋11期)