新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#74 さがりばな

 『さがりばな』

(横塚眞己人/作.写真、講談社)

 さがりばなは、夜の間ずっと咲き続け、朝に花を落とします。

花のあった場所には、めしべが残り、やがて実を結び、種をつくり、命を繋ぎます。

命の花が、また綿毛の花になって流れて行きました。

美しい命の物語です。
 

(笹川直子/芦屋11期)