2019年度・第1回絵本講師の会 東京交流会報告

交流会風景

(2019/05/26 東京八重洲ホール)

 今年度第1回「はばたきの会」東京交流会が2019年5月26日(日)、東京八重洲ホールにて、季節外れの猛暑の中開催されました。参加者は23名。中田朋子さん(東京7期)の司会のもと、森ゆり子理事長の挨拶で開会しました。

森ゆり子理事長

理事長は、絵本の世界から獲得した豊かな言葉の体験が子どもの豊かな心を育てるということを、最近のニュースを例に挙げて話され、またこうした大事なことはみなテキストに書かれているので、テキストは片付けてしまわないで是非よく読み込んでください、とのことでした。私もこの機会にテキストをあらためて開いてみましたが、これからも傍において活用していきたいと思いました。

澤美代子さん
藤田一美さん

 澤美代子さん(東京8期)による会則説明は、はばたきの会の規約を明瞭な発声で分かりやすく読み上げ、参加者は規約をひとつひとつ確認しました。 続いて自己紹介と支部紹介。池田・豊中支部は大長咲子さん(芦屋1期)、世田谷支部は澤美代子さん(東京8期)、山形支部は大類有希さん(東京9期)、千葉支部は安藤紀子さん(東京12期)、つくば支部は市川洋美さん(東京8期)より各支部の活動ぶりと今後の予定の発表がありました。

 現在は全国で16支部が活動しているそうです。 次に「絵本講座をする前に」と題して、藤田一美さん(東京11期)から、実際に絵本講座をする前に必要なことの説明がありました。ご自身の体験や他の講師の例も交えて分かりやすく解説されていますので、ぜひ参考にしたいものです。

盛佳代子さん

 そしていよいよ午前の部の絵本講座の実演です。盛佳代子さん(東京15期)が、「絵本で楽しく子育てを」と題した講座を披露しました。この春「絵本講師・養成講座」を修了したての盛さん。最近の新聞記事などのデータも盛り込んだ説得力のある、絵本講座の基本がぎっしり詰まった意欲溢れる講座でした。あらためて基本に立ち返ることの大切さを痛感させられました。

市川洋美さん

 午前中の締めくくりは市川洋美さんによる体験発表。就労移行支援事業所で月1回絵本の読み聞かせをした経験をお話しされました。青年から中年まで、絵本の読み聞かせを楽しみ、中でも「ぶたのたね」や「11ぴきのねこ」シリーズが人気だったとのことでした。  昼食時は用意されたお弁当とお茶をいただきながらなごやかに談笑。アピールしたいことがあればこの時間にとのこと。澤美代子さんより、おりょうりえほん(by cookpad)の紹介、藤田一美さんより、えほんやなずなのイベント等のお知らせがありました。

安藤紀子さん

 午後の部は、安藤紀子さんの絵本講座で始まりました。北海道旭川市で11年間幼稚園教諭をしていた安藤さん。その頃の経験をたっぷり盛り込んだ講座は、時にそうそうとうなずかされ、時にほろりとさせられ、大きな愛に包まれるような心地よいひとときでした。

山中光江さん

 続いて山中光江さん(東京2期)より、読み聞かせの感動的な報告がありました。私には数年前「はばたきの会」会報でも紹介された寮美千子氏の『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』を連想しました。絵本講師の役割もここまでできるものかと、あらためて思いました。他にも、高校生への読み聞かせ、子どもが大人にする読み聞かせの試みの報告もされました。

藤井勇市顧問

 会も終盤に近づいた頃、藤井勇市顧問より、「絵本講師の心構えについて」のお話しがありました。ぴりりと張りつめた空気の中、私もいささか疲れてきた脳を必死に働かせ、お話を理解しようと努めました。

 絵本講師として最初に考えるべきことは、現代社会がどのような状況になっているかを把握する能力です。現実の世の中について考えを深め、常に自分の考え方を明確にすべし―なぜなら自分は生きているから、という藤井顧問のお話を聴いて、「私はそう思います」と自分の考えを胸を張って言えるように、常に努力を怠らずにいようと、身の引き締まる思いでした。

大長咲子副会長

 最後にグループワークが行われました。3つのグループに分かれて、様々な意見交換をしました。とても短く感じられた1時間でした。


そして会は、大長咲子副会長の挨拶で幕を閉じました。 初めての参加で、随分と盛り沢山な内容にどうなることかと臨んだのですが、終わってみるとあっという間で充実感のある一日でした。次回は是非皆さまもご参加ください。

やまもと・けいこ

 ( やまもと・けいこ )