「絵本フォーラム」第127号
(2019.11.10)より
『力ルメラのねがい』
マッ卜・デ・ラ・ぺ一二ャ/作
クリスチャン・ロビンソン/絵
石津ちひろ/訳
鈴木出版
今日はカルメラの誕生日。初めておにいちゃんと外出できるので大喜ぴ。プレゼントにもらったブレスレットを鳴らしながら、コインランドリーへ。 それから、願い事をしようと綿毛のついたたんぽぽを持って、おにいちゃんが友だちの家から出てくるのを待ちました。おにいちゃんは、妹をめんどうだと思っていますが、カルメラが転んで綿毛を飛ぱしてしまった時、すてきなプレゼントをします。落ち着いた色彩のコラージュ画が魅力的。
(税込価格1,650円)
『チリとチリリ あめのひのおはなし』
どいかや/作 アリス館
くもり空のある日、チリとチリリが自転車で出かけると、雨が降ってきました。二人は「カフェあまやどり」でひとやすみ。お茶を飲んでレインコートを買うと、また自転車で進みました。しぱらくすると、急に体が軽くなって、二人は雨が下から降る「さかさあめ」の上にいました。雨の流れる様子が水色の色鉛筆で描かれた柔らかな線で表現されていて、不思議で美しい世界が広がっています。
(税込価格1,320円)
『かみなのに』
たにうちつねお/さく
大日本図害
一枚の白い紙の写真と「かみなのに はねる」 ということぱ。バッタの「やってみて」 ということばに、紙を丸めて折って指で押さえて離すとまるでバッタのようにぴょんと飛ぴます。このように紙を切ったり、破ったり、折ったり、丸めたりして、紙の性質を伝える仕掛け絵本。紙は、「 はねる」「のぴる」「こわい」「ちからもち」「かたい」 と動物や虫によって紹介されています。細工が簡単なので、自分でも試したくなります。
(税込価格1,430円)