2024年11月17日(日)飯田橋レインボービル
中田 朋子
2024年度第2回「絵本講師の会」東京交流会が11月17日(日)、飯田橋レインボービルにて催されました。30名以上の絵本講師が集い、中田朋子さん(東京7期)の司会で始まりました。
森 ゆり子
まず初めに、森ゆり子理事長から、10月から第22期の募集が始まり、すでに大阪会場20名、東京会場16名の応募があると嬉しい報告を受けました。また、「絵本で子育て」センターの絵本講師の活動が、子どもたちが健やかで幸せなに生きていける社会をつくる手助けにもなるとお話されました。
山口 幸代
午前の部では、山口幸代さん(東京19期)による「ママとパパのための絵本講座 」の実演です。助産師として、たくさんのお母さんと赤ちゃんに寄り添ってきた山口さんだからこそ、妊娠期からの読み聞かせの効果についてのお話には説得力がありました。赤ちゃんは、まわりの人の声を聞いて、表情を見て、自然なコミュニケーションの中で言葉を獲得していく、と体験から得たことを交えて語ってくださいました。
性教育と読み聞かせの本質は同じではないかというお話に気持ちが揺さぶられました。一番大事なことは、「一人ひとりが持っている命の素晴らしさ、産まれてきたことは素晴らしい」と伝えることだと山口さんは言います。読み聞かせで出来る! と背中を押された気がしました。子どもには毎日できる限り「大好き」と伝えてあげたい、という山口さんの愛情溢れるメッセージを受け取り、会場も温かさに包まれました。
舛谷 裕子
午後の部は舛谷裕子さんの「養護学校、支援学級で出会ったこどもたち」についてのお話です。発達障がいという呼称が神経発達症に変わるというお話から、安易に発達障がいと一括りにされてしまっていたり、理解されずにいる子どもたちのいることを示唆しているお話がありました。舛谷さんが出会ってきた子どもたちとの触れ合いを通して伝えてくださったことは、愛情に工夫を加えて接すること。例えうまく行かなくても待ったり許したりしながら一緒にやっていくことが出来るという考え方。これは、障がいの有無にかかわらず、すべての子どもに当てはまると思いました。発達段階や特徴や個性を知る事で差別を避けられたり、不用意に発する言葉で傷つけたりしない、ちょっとだけ優しい社会を考えるきっかけをいただきました。誰に対してもありのままを受け入れて、折り合いをつけてみんなで生きて行く社会を考えたいと思いました。。
藤井 勇市
次に藤井勇市顧問の「あれやこれやといまおもうこと」スマホを捨てて友(家族)と語ろうと題してのお話です。聞いたことや話したことを自分で調べて考えることの必要性を説かれました。消費税、米軍基地問題、コロナで分断されてしまった社会、レプリコンワクチンの影響などを問題提起していただき、今私たちが出来ることを考える宿題をいただきました。浜矩子さんの『小さき者の幸せが守られる経済』を引用し、国民一人ひとりが主権者でオーナーである意識を持つ必要性があるとお話されました。
大長 咲子
その後は4つのグループに分かれて、講演の感想や意見交換がされ、自然と盛り上がり、どのグループからも明るい声が聞こえてきて話は尽きない雰囲気でした。
最後に大長咲子副会長(芦屋1期)のご挨拶がありました。「社会の事を知らずに子育てのことは語れない」との言葉があり、絵本講師の仲間が集って交流できる喜びを語って会を締めくくられました。学び合い共に成長する仲間がいることが嬉しく、感謝する一日となりました。 (ふかや・せいこ)
第2回 絵本講師の会(はばたきの会)東京交流会交流会リポート (ふかや・せいこ)
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