2024年度 第2回「絵本講師の会(はばたきの会)」全国合同交流会

2024年10月6日(日)芦屋市民センター


全体風景

報告:熊懐 賀代(芦屋4期)

 

 2024年度 第2回「絵本講師の会」全国合同交流会が、10月6日(日)芦屋市民センターにて開催されました。

小田由美

 多本さん(芦屋期)の司会で開会、まず、森ゆり子理事長からの挨拶です。

中村史

 それから、会則の説明(池田加津子副会長・芦屋2期)、自己紹介、支部紹介。そのあとの中村史さん(芦屋6期)の「講座をする前に」のお話が印象的でした。講座には自分の言葉で伝えられるまで十分に準備をして臨むこと。それが聞いてくださる方への誠意であり、そうすれば緊張はなくならなくても不安はなくなる。絵本講師の役目として、子どもの心身の育ちを妨げるものや子育てについて話すことがあるが、その内容を苦言と受け止められることもある。どんな内容をどんな言葉で伝えるか、心を尽くして考えたい、と語られました。絵本講師としてどんな気持ちを届けたいのか考える大切な時間となりました。

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筒井 登

 午前中の最後は、藤井勇市顧問です。「絵本講師の心構え」として、子どもにとって何が大事なのかを考え続けていくのが絵本講師の役割とお話があり、「スマホを捨てて、友と語ろう」。それが今、最も伝えたいことだと結ばれました。

中井 法子

 午後は、はたこうしろう氏の「絵本で感じる、それでも世界は面白い!」のご講演です。

 

 絵本に描いたご自身の幼い頃のことを生き生きと語られました。絵本の素晴らしいところは「動かない」ということ。だから自分で時間の流れを支配できる。絵本は自分だけの豊かな時間であり、立体的な世界を描くメディアである。

舛谷 裕子

 絵本にぼくの小さな哲学を盛り込む。それは子どもの時には何よりも遊びが大事ということ。それも体感できる遊びであること。人の聴力や視力で捉えられる情報のみが詰め込まれているデジタルの遊びではなく、地球が伝えてくれる膨大な情報を体まるごとで感じることができる遊びこそたくさん経験してほしい。自由にやって「それいいやん」「おもしろいね」と言ってくれる大人がいる。その経験をできるだけしてほしい。「自分の目で世の中を見て感じたことを自分の言葉で発信できる人を一人でも増やす」ということが壮大な夢なのだと語られました。これからも、ちっちゃな哲学を入れ込んで作品を作りたい、それが子どもたちに伝わっていけばいいなあ、とお話を結ばれました。

 講演の後はグループワーク。これから講座を始めたいという方々からの様々なご質問に先輩たちが応えたり、悩みや情報を交換したり、と交流が弾みました。共に歩む絵本講師の仲間との貴重な一日でした。

第2回 絵本講師の会(はばたきの会)全国合同交流会交流会リポート (くまだき・かよ)