2024年度 第2回「絵本講師の会(はばたきの会)」全国合同交流会

2024年10月6日(日)芦屋市民センター


全体風景

報告:吉田 真鉄(芦屋20期)

 

 今年度2回目の「絵本講師の会」全国合同交流会が2024年10月6日(日)、ようやく訪れた秋らしい爽やかな空気の中、芦屋市民センターにて行われました。

多本 ゆき枝

 多本ゆき枝さん(芦屋12期)の司会で始まり、はじめに森ゆり子理事長より開会のあいさつをいただきました。

森 ゆり子

「絵本を読むことに効果を求めず、ただ親子で絵本を楽しむことがたいせつだ」というお話は、絵本講師として活動するにあたって常に念頭におき、広く伝えていきたいと感じました。

支部 紹介 風景

 支部紹介では、ズームを利用しての日々の交流や、平日忙しい保護者のために土日の講演会を実施する試みなど、各支部のさまざまな工夫を凝らした活動について知ることができました。

筒井 登

筒井登さん(東京17期)による講座実演「絵本で育む親子の絆」では、養成講座で学んだ数々の大事な項目に加え、お子さんとのほっこりエピソードがあったり、最近の子どもたちを取り巻く社会問題(いじめ、不登校など)についてグラフを用いてわかりやすく説明してくださったり、これから子育てをする人にぜひ聴いて欲しい内容でした。後半で紹介された飫肥糺さんの「平和に必要なことは対話」であり、「武器ではなく、対話をできる人を増やすことが必要」というお話から、「絵本を通して親子の会話を増やしてほしい」という結びにつなげておられたのがとても心に響きました。

中井 法子

午後は、中井法子さん(芦屋17期)による更生保護についてのお話から始まりました。先日まで放送されていたNHK連続テレビ小説「虎に翼」でも取り上げられた戦後の戦争孤児による犯罪。それを見かねた婦人会から立ち上がったという更生保護女性会の歴史や、少年院と少年刑務所の違い、具体的な活動内容など、実際に活動に携わっておられる方から聴くことができたのはとても貴重な体験となりました。

舛谷 裕子

次に「神経発達症(発達障害)について」というテーマで舛谷裕子さん(芦屋3期)がご講演くださいました。今後「発達障害」という呼称が「神経発達症」というさらに広い範囲を捉えた呼称に変わっていくそうです。たとえ障害(特性)があったとしても社会で必要とされていると感じ、ありのままの自分で生きていけるようにするにはどうすれば良いのか、考えさせられる内容でした。

藤井 勇市

藤井勇市顧問からは、身近な社会問題についてのお話がありました。日々どうしても声の大きいほうへ流されてしまいがちな私ですが、あとの世代へ今より少しでも良い社会を残すために、メディアやSNSに振り回されることなく、自分の頭で常に考えていかなければと改めて反省いたしました。

グループワークでは、さまざまな情報や意見が交わされました。年齢や環境に違いはあっても、たくさんの志を同じくする仲間がいることをとても心強く感じました。

私にとっては今回が初参加の交流会でした。まだ何の活動もできていない身としては「私が参加してもいいのだろうか」と、うしろめたさを感じながらの参加でしたが、同じ思いや目標をもつ方々との交流はとても刺激になりました。私も微力ながら何かしら、「絵本で子育て」をする素晴らしさを伝える役割を担っていきたいと改めて感じました。(よしだ・まかね)

第2回 絵本講師の会(はばたきの会)全国合同交流会交流会リポート (よしだ・まかね)