2023年度 第2回「絵本講師の会」東京交流会

2023年11月19日(日)飯田橋レインボービル


ジェリー・マーティン&中田朋子

ジェリー・マーティン&中田朋子

 2023年度・第2回絵本講師の会(はばたきの会)秋の東京交流会が2023年11月19日(日)、飯田橋レインボービルにて開催されました。秋らしく気持ちのよい日差しのもと、1期から19期までの仲間35名が集い、中田朋子さん(東京7期)、ジェリー・マーティンさん(東京8期)の司会で開催されました。

大久保広子

 大久保広子さん(東京5期)から、長野支部「こもれび」の立ち上げについてお話がありました。鏑木喜久美さん(東京19期)の、長野支部つくってください! のひとことをきっかけに、神戸から長野に移った小田由美さん(芦屋9期)を中心に、名簿や人脈を活用し長野県で活動されている絵本講師の方に声をかけて6名のメンバーが集まり、八ヶ岳の「小さな絵本美術館」で絵本と音楽のイベントを実施、辰野町立辰野図書館の“辰野図書館まつり”にて「おと・OTO・音で楽しむおはなし会」を実施、すでに来年の依頼もいただいるとの報告を受けました。まずは、集うことから始める大切さと活動の場がある良さを改めて認識しました。

加藤美帆

 また、加藤美帆さん(芦屋3期)から、「講座をするということは」というお話があり、絵本講座実施に向けての心構えや準備のポイントについて確認することができました。

片岡由美

 午前の最後は、片岡由美さん(東京19期)の講座の実演「プレママの絵本講座」でした。「絵本講師・養成講座」で学ぶとたくさん伝えたいことがでてきてしまうけれども、プレママ向けという参加対象の講座を実際に受けて、講座の参加者に寄り添ってあせらずじっくり丁寧に伝えていくことが大切だと感じました。

久賀弥生

 休憩をはさんで午後の部は、久賀弥生さん(芦屋6期)の講座の実演「思春期の子どもたちにエールを!」でした。自立期の子どもたちは『はらぺこあおむし』の絵本のように、「あおむしの時代」とのお話から、絵本で伝えるとはこういうことかと絵本の力を感じました。そして、絵本は、「無関心じゃないよ、応援してるで!」とエールを送り、体温のある言葉で「差別の氷山を融かす」ことができると力強い言葉をいただきました。

藤井勇市

 続いて藤井勇市顧問による時事放談。絵本講師が、子どもたちが置かれている社会の状況や起こっていることについて知ろうとすることは、絵本を見て聞いてくれる人や、講師の話を聞いてくれる人のことを考えるうえで必要なことだと、改めて身の引き締まる時間でした。

 

 最後のグループワークでは、それぞれの絵本講師としての活動状況や今後の展望を語り合い、絵本講師仲間と集い話しをする時と場の心地よさを感じ、新たな活動への希望に満ちた交流会でした。(かば・けんご)

東京交流会リポート 蒲健吾