2023年04月08日(土)CIVI研修センター新大阪東
2023年04月はばたきの会全体風景
2023年度・第1回「絵本講師の会」全国合同交流会が4月8日(土)、CIVI研修センター新大阪東において開催されました。
散り際の桜が残る中、先日講座を終了した19期生を含む70名が参加しました。(報告:森 幸子)
熊懐賀代
司会は熊懐賀代さん(芦屋4期)です。初めに森ゆり子理事長が、今年度「絵本講師・養成講座」が20期を迎え、大阪会場・東京会場ともに満員御礼でキャンセル待ちになったことを紹介されました。
森ゆり子
これまでの修了生も2090人を超えたということで、絵本講師になった方々が各地で活躍し、絵本の良さを伝えてくれたおかげです、と感謝の気持ちを寄せられました。
そして、どんなに経験を積んだとしても、絵本講座を開くときの目線は教えてあげるというものであってはならないこと。絵本講師とは、人の育ちに関わる活動であり、大切なことは寄り添う姿勢です、と真摯なメッセージを伝えてくださいました。
池田加津子
続いて「はばたきの会」の規約案の説明が池田加津子副会長(芦屋2期)より行われ、今年度の役員の紹介が行われた後、拍手をもって規約案が了承されました。
その後、参加者全員が簡単に自己紹介を行い、会場が和やかな雰囲気に包まれる中、絵本講師として活躍している各支部の活動報告が行われました。長年活動を続けている支部がある一方で、この1年に立ち上がった支部も京都や滋賀など2つもあり、絵本の魅力を伝える熱意が着実に広がっていることを感じることができました。
また、コロナ禍でZOOMなどオンラインを活用したり夜の会を開いたりしている支部もあり、工夫しながら活動の幅を広げている様子に刺激も受けました。
舛谷裕子
その後、舛谷裕子さん(芦屋3期)より、絵本講座をする前の準備や手続きなどについて説明があり、講師になりたての卵たちも熱心に聞き入っていました。
藤井勇市
午前中の最後は藤井勇市顧問が「絵本講師の心構え」と題してお話をされ、絵本の話にとどまらず、メディアリテラシーやコロナワクチン、ロシアによる軍事侵攻など様々な話題についての時事放談が行われました。
明和政子氏
休憩時間に美味しい幕の内弁当を皆でいただいた後、午後は創立20年を記念して、京都大学大学院の明和政子教授による講演「ヒトの育ちを科学の視点で理解する~ポストコロナ社会に生きる次世代に向けて」が行われました。
コロナ禍でマスク社会となり、人との直接的な交流が突然に失われ、デジタル化も急速に進む中で、ヒトの、そして子どもたちの脳にも大きな変化が余儀なくされていることに、脳科学者として強い警鐘をならされました。
子どもの発達には愛着=くっつくことがとても大切で、それは父でも母でも性別は関係なく伝えられるというお話もとても印象的でした。
また、直接親子に触れ合う絵本講師だからこそ担えることもあると、大いなる励ましもいただき、「絵本で子育て」という大事なミッションを一歩ずつ進めていこうと気持ちを新たにしました。
最後は7つの班に分かれてのグループワーク。経験や地域の違う方たちと、それぞれの活動や絵本への思いなどについて語り合いました。
「絵本で子育て」という共通の目的でつながる仲間と出会い、交流できる時間は「はばたきの会」ならではで、とても有意義な時間となりました。
2023年度 第1回「絵本講師の会」全国合同交流会リポート 森 幸子
〒659-0067 芦屋市茶屋之町2-21-405
TEL 0797-38-7516
FAX 0797-38-7939