21期 東京会場第1編


2024年5月18日(土)

「さがすこと」を続けていきましょう

司会 大久保広子
司会 大久保広子

第21期「絵本講師・養成講座」東京会場第1篇が、2024年5月18日(土)、飯田橋レインボービルにて開講されました。汗ばむほどの陽気のなか、50余名の受講生を迎え、大久保広子さん(東京5期)の司会で開講式が始まりました。

森 ゆり子
森 ゆり子

森ゆり子理事長より「街を歩けば絵本講師に会えることを願って講座を続けています。20期を終えて2200名を超える講師の皆さんが全国で活動しています。これから皆さんと一緒に学んでいけることを嬉しく思っています」と挨拶がありました。

山中 光江
山中 光江

続いて山中光江関東地区理事(東京2期)より「受講を決心されるまでにはいろいろあったでしょうが、この機会を楽しみましょう」と祝辞がありました。

大長 咲子
大長 咲子

次に大長咲子副理事長(芦屋1期)より「今日から皆さんは『はらぺこおむし』になってほしい。ここでの学びを貪欲に食べてください。皆さんにはともに学ぶ仲間がいます。グループワークを活用して楽しく学んでください」とアドバイスをいただきました。

ジェリー・マーティン
ジェリー・マーティン

続いてジェリー・マーティン様(東京8期)より「この講座では対面での受講やグループワークがとてもためになっており、よい出会いがあった」というお話がありました。

後藤 修平 様
後藤 修平 様

後藤修平様(童心社社長)より「紙芝居・絵本を出版している会社として、受講生の皆さんを応援しています。自分もこの講座を受講しました。リポートは大変でしたがこの講座は素晴らしいです。皆さんも頑張ってください」との祝辞をいただきました。

藤井 勇市
藤井 勇市

最後に藤井勇市顧問より「講座の学び方」について「当たり前のことを当たり前と考えず、いろいろなものを読んだりいろいろな人の話を聞いたりして自身の考えをもってほしい。今『スマホを捨てて友(家族)と語ろう』(ついでに絵本も読もう)。この講座ではそういう学びをしてほしい」というお話がありました。

アーサービナード氏
アーサービナード氏

午後はアーサー・ビナード氏の記念講演です。『さがしています』をさがしつづける」~これからの絵本ってなんなんなん?~ です。演題のお話に入る前に、豊かな物語の世界にキャラクター(パターン化したもの)が入り込んでいるのではないか? これは教育に関係しているのではないか? という疑問が提示され、受講生との間でやりとりがありました。その後、子どもの頃に父親から聞いて今も心に残っている「くまとわにのお話」を語ってくださいました。生きていくためにはどうすればよいか。生きる知恵がつまっているお話です。続いて『えをかくかくかく』(エリック・カール/作、アーサー・ビナード/訳、偕成社)『ありえない』(エリック・カール/作、アーサー・ビナード/訳、偕成社)『さがしています』(アーサー・ビナード/作、岡倉禎志/写真、童心社)『なんなんなん?』(マック・バーネット/作、カーソン・エリス/絵、アーサー・ビナード/訳、小学館)の絵本を紹介してくださいました。「どの絵本も何かとつながっている。生きる力の源になるものが絵本の中にある。だから、さがし続ける。ずっとずっと『さがす、求める』ことを続けていきましょう」とお話がありました。

グループワークが始まり、まだまだ語り足りないという楽しい雰囲気の中で開講式を終えました。(いちかわ・ひろみ)

市川 洋美
市川 洋美