20期 東京会場第4編


2023年11月18日(土)

 第20期「絵本講師・養成講座」東京会場第4編が2023年11月18日(土)、飯田橋レインボービルにおいて開催されました。

勝村美幸
勝村美幸

 勝村美幸さん(東京5期)の司会で講座がはじまりました。午前の部は、故・中川正文先生のDVDの講演でした。

全体風景
全体風景
故中川正文氏
故中川正文氏

「絵本を与える」「絵本を読んであげる」など、人間が人間に文化を伝えるのだから、この言い方は違う、高見にたって恩恵的に本を届けるのではなく、同じ平面にたって、絵本を仲立ちにして経験を親子でわかちあうという、絵本講師として大切な心構えのお話でした。

 最後に、『すみれ島』(今西 祐行/文、松永 禎郎/絵、偕成社)を朗読してくださいました。中川先生の『すみれ島』を聞いて、涙している方もいらっしゃいました。命を大事にするということはどういうことなのか、人間の生き方の一番大切なことを、お話してくださいました。

 午後の部は、藤井勇市顧問の「子どもに絵本を届ける大人の心構え」と題した講演でした。

中川先生との貴重な思い出のお話から始まり、設立した時の中川先生とのやりとりや、どうして「絵本講師・養成講座」を開講したのかというお話でした。そして、絵本を子どもたちに届けるのであれば、今の社会がどうなっているのか知らなければならないということで、世の中で起こっている問題をお話してくださいました。

 「政治に無関心でも、政治と無関係ではいられない」という藤井先生の言葉が、私の心に残っています。難しい、私にはわからないと目を背けるのではなく、自分なりに勉強して調べて考えていかなければいけないと思っています。

 「絵本講師・養成講座」の学び方については、池田加津子理事(芦屋2期)が、課題リポートについての書き方や、著作権で注意することをお話されました。

 グループワークでは、午前、午後の部の感想を、課題リポートについて、どのように取り組んだらよいのかなど、話あっていました。グループにはいろんな立場の方がいるので、いろいろな意見や考えを聞くことができて、とても勉強になりました。

(なかた・ともこ)

中田朋子
中田朋子