2023年7月22日(土)
第20期「絵本講師・養成講座」東京会場第2編が、2023年7月22日(土)に飯田橋レインボービルで開催されました。本格的な夏到来を思わせる厳しい暑さの中、会場に受講生の皆さんが続々と集まり、勝村美幸さん(東京5期)の司会で講座がはじまりました。
午前の部は、「絵本のよろこび」と題して、松居直氏のDVD講演が行われました。松居先生は、「最近の日本は想像もできないような問題が子どもたちを襲っている。子どもたちはこれからどう生きていったらいいのか? ということが今後の課題」と話され、「今一番大切なのは、幼稚園や学校に行く前の時間、大人たちが生きた言葉を日常生活で使い伝え、乳幼児期にたくさんの言葉の関わりを持つこと」と熱く語られました。
そして、「絵本とは親が家庭で子どもに読んであげて伝えるもの。絵本を読むことは、子どもにとっては、親が自分のために語りかけてくれる至福の時間。目に見えない大切なことや命というものがどういうものかを子ども自身が感じられるようにいきいきと伝えてほしい!!」という言葉が心に響きました。
松居先生のお話を聞き、生の言葉を子どもたちに伝える大切さを感じながら、改めて松居先生のご冥福をお祈りいたします。
休憩をはさみ、午後の部は「絵本の絵を読む魅力と大切さ アメリカの絵本黄金期を支えた4人から学ぶ」という題目で、吉井康文さんの講演が行われました。
アメリカの絵本黄金期に活躍した絵本作家、ワンダ・ガアグ(1893~1946年)、マージョリー・フラック(1897~1958年)、マリー・ホール・エッツ(1895~1984年)、バージニア・リー・バートン(1909~1968年)4人の生涯などを詳しく解説してくださったり、それぞれの代表作の絵の中から読み取れるエピソードなどを紹介してくださったり、私自身、気づかなかったとても興味深いお話を聞くことができ、絵本の絵を読む大切さを改めて感じることができました。
その後、池田加津子理事(芦2期)による、「絵本講師・養成講座」の学び方の説明があり、グループワークとなりました。各グループに分かれて、絵本『いない いない ばあ』を一人ずつ読み聞かせをし、絵本や読み聞かせについて話しあったり、講演について感想を発表したりと、有意義な意見交換の時間となりました。
最後に、添削された第1編の課題リポ―トを手にし、満面の笑みで会場を出ていく受講生のみなさんを目にし、今日の講座が充実したものであったことを感じました。
(おおいで・あゆみ)
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