20期 大阪会場第6編


2024年02月17日(土)

絵本講師として新たな学びの始まりが……

森ゆり子
森ゆり子

 第20期「絵本講師・養成講座」大阪会場第6編が2024年2月17日(土)、CIVI研修センター新大阪東にて開催されました。午前中は閉講式、森ゆり子理事長より修了証書の授与があり、「皆さんは、この一年間で、絵本で子育てすることの意味をしっかりと学ばれました。自信をもって多くの人に伝えていってほしい」と受講生の皆さんにエールを贈られました。

藤井勇市
藤井勇市

藤井勇市顧問からは、リポートに対する全体講評と、この「絵本講師・養成講座」が始まった20年前と現在の子どもを取り巻く状況の違いを感慨深く語られました。

池田加津子
池田加津子

 続いて来賓からの祝辞です。まず「絵本講師の会」副会長の池田加津子理事(芦屋2期生)が「最終リポートは宝物です。自分自身の言葉で伝えられるように共に学び続けましょう」と呼びかけられました。

今泉恵子
今泉恵子

 今泉恵子さん(芦屋12期生)は、「今回の学びで、講師の先生方からの話を聞き、以前からの思いや新しい考えを得て誕生したのが、皆さんの最終リポートです。学びの集大成です」とこの一年の労をねぎらう言葉を贈られました。

 香川ミカさん(芦屋11期生)は、ご自身の受講時を振り返り「最初は読み聞かせの技術を学ぶのかと思っていたが、もっと大切なことを学ぶ講座だということを感じた。当時の報道で20代の自殺者が多く、その大半が〝生きる意味が分からない〟や〝自己肯定感の低さ〟を感じているとのことだった。自分をまるごと受け止めてもらっている実感の少ない子どもたちにどう伝えれば良いのか。そこに絵本の読み聞かせにできることがあると気づき現在も活動を続けている」ということを教えてくださいました。

 米田郁子さん(「にこにこくらぶ」代表)からは、ご自身も1期生として学ばれたことを振り返りながら、「20年前に受講したことが今の活動に繋がっている。すぐに結果が出ないこともあると思うが、この一年間、豊かな時間を過ごされたことを、忘れず大切にしてください」との言葉をいただきました。

梅田俊作
梅田俊作

 午後は、梅田俊作先生の記念講演「読書感想文をつくるのだ」です。「AI全盛の現代だけれども、昔から脈々と続く人間にしかできない創造(想像)する力を大切にしていきたいということを感じている」、「生きていると様ざまなことがあるけれど、孤独の時間を味方につける力をつけて欲しい」とおっしゃいました。そして、弓立瑤子さん(芦屋7期生)による『おやつが ほーい どっさり ほい』(梅田俊作・佳子/さく、新日本出版社)の読み聞かせの後、受講生の皆さんに画用紙とはさみを配り、梅田先生の監修のもと、全員が手作り絵本で、読書感想文を「つくり」ました。自由な発想で作られたオリジナルの絵本は、学生時代に評価や成績の対象となった感想文とは違い自由にのびのびと自分の気持ち

を表現できて、受講生の皆さんは大変楽しそうでした。

 その後の懇親会では、受講生として仲間とともにがんばった一年間と、これから始まる絵本講師としての新たな学びと期待をともに分かち合いながら楽しい時間を過ごされました。

(だいちょう・さきこ)

大長咲子
大長咲子