2022年11月19日(土)
度重なるアクシデント、申し訳ないことでした
第19期「絵本講師・養成講座」東京会場 第4編は2022年11月19日(土)、飯田橋レインボービルにて、「前日必着指定で発送した荷物が到着していない!」というアクシデントあり、開始時間ギリギリに荷物が届いたにもかかわらず、慌てず笑顔で対応したスタッフと、寛大な受講生の皆さんとの気持ちが一つとなり、穏やかな雰囲気の中、無事に始まりました。
冒頭、先の11月2日に永眠された福音館書店相談役・松居直氏に黙祷し、在りし日のお姿を偲ぶとともに、いつまでも私たちに深い学びをくださることにあらためて感謝の念も捧げました。
午前の部は、当講座永遠の名誉講師・故中川正文氏のDVD講演。機械の調子が悪く、途中、何度もフリーズしてしまい、皆さんには本当に申し訳のないことでした。『すみれ島』の部分は会場の皆さんと一緒に……と復旧を試みましたが、最終的にDVD貸与の措置となりました。ご自宅で、中川先生の渾身の言葉と読み聞かせにじっくりと耳を傾け学べる機会と捉えていただければ幸いです。
実は、毎年このDVDの中で中川先生から「(マイク音量などの調整は)本番ではミスが許されない。安心して見ていただける態勢をあらかじめつくっておくことが大事」「僕は思ったことをズケズケ言いますが、それだけ皆さん賢くなったと思ってください」と叱咤激励をいただくのですが、今回は本当にその言葉が染みました。(中川先生、次年度に向けて、進歩し賢くなった私たちをお見せできるよう頑張ります)。
午後の部は、絵本で子育てセンター顧問・藤井勇市氏の講演です。
「子どもに絵本を届ける大人の心構え」という講話から、 私は、日本で起こっていること、TVやインターネットで流れているニュースを鵜呑みにせず、きちんと自分の頭で考えているか、疑問を感じているか、自分なりの解釈を持てているかと改めて考えさせられました。この日本に生きている以上、無関係では済ますことのできない数々のエピソードから、皆さんも今後、絵本講師として関わっていく、親子や子育てをとりまく環境について、背景をよく学び理解する重要性を感じていただけたのではないでしょうか。絵本講師として「伝える言葉」を考えることに、時間を費やし、求めることができるように、藤井講師のレジュメを見返して、自分なりの見識を持っていきましょう。
続いて、池田加津子(芦屋2期)理事から「絵本講師・養成講座の学び方」についてのお話がありました。「絵本講師は教師ではありません。教えてあげるという上から目線ではなく、ともに考え、寄り添い、学んでいく―そんな講座を作成してください」という説明にすべてが凝縮されていると感じました。
グループワークもそれぞれの時間を過ごされていましたが、第1編からの学びのすべてが「自分の絵本講座」に活きてきます。講座内容を振り返り、お互いがどの様に感じたのか、それぞれの感想を交わすことで、様々な視点や感じ方があるのだという気づきの場とし、自分はどのような講師を目指したいのかを自問する充実の時間となれば素敵ですね。
それでは、養成講座も残すところあと2回。明年1月も元気にお目にかかりましょう
リポート 報告:大久保 広子(東京5期)
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