2023年02月18日(土)
第19期「絵本講師・養成講座」大阪会場の閉講式が2023年2月18日(土)、CIVI研修センター新大阪東において開催されました。
初めに森ゆり子理事長からグループごとに修了証書の授与があり、「絵本体験することの大切さを、自信をもって伝えていってください。皆さんのご活躍を祈っています」と挨拶されました。そして「今だけマスクを外しておとなりの方のお顔を見て」、という呼びかけに、受講生の皆さんは顔を見合わせ拍手で一年間の学びを称え合っていました。
藤井勇市顧問からの講評では、「聴講者に対する畏怖と尊敬をもって一緒に考える姿勢を大切に。分からないことが出てくることが学びのスタート。絵本の力・可能性を訪ねる旅を一緒に歩んでいきましょう」とのお話がありました。
続いて来賓からの祝辞です。「絵本講師の会」副会長の池田加津子理事(芦屋2期)は「最終リポートとテキスト5冊は宝物です。自分自身のことばで伝えられるように共に学び続けましょう」と呼びかけられました。
服部勢津子さん(芦屋7期)からは「第1章が終わり明日から第2章です。1年生の一生懸命はきっと伝わりますよ」と励ましのことばをいただきました。
野口明子さん(芦屋1期)は「国内のみならず海外にも仲間がいます。絵本を通じてみんなで一緒に幸せになるという素敵なミッションを遂行しましょう」と語られました。
最後に舛谷裕子理事(芦屋3期)から「絵本講師の会」(はばたきの会)について説明があり、午前の部が終わりました。
午後は、梅田俊作先生の記念講演「絵本で生きる」です。立花隆氏は「人類が一つになって考えなくてはならない時がくる」と言ったが、今がその時だ、と話されました。
子どもは自ら伸びる力を持って生まれてくるが、相手をしてやらないと伸びていかない。ことばも育たない。いま大人はスマホばかり見ていて、好奇心旺盛な子どもが何を言っても相手をしない。スマホを使うなとは言わないが、子どもがどうなっていくのか考えるべきではないのか、と疑問を呈されました。
また、『かちかちやま』の絵本を2冊対比された後、お子さま方とよく読んだ絵本として『さるのひとりごと』(松谷みよ子/文、司 修/絵、童心社)を紹介してくださいました。グリム童話や日本の昔話は残酷という人もいるが、現実の社会を描いている。読み終わったあと分からないなりに大事な何かが子どもの魂にしみ込んでいくのだ、とおっしゃいました。
最後に、「お母さんにも幸せでいて欲しい」、と『おかあさんもようちえん』(NPO法人「絵本で子育て」センター)の読み聞かせで講演を締めくくられました。
講師の方々や出版社からのお祝いメッセージが披露され、懇親会に。大長咲子副理事長(芦屋1期)から終わりの挨拶があるまで、皆さん和やかに語り合われていました。絵本講師としての新たな学びは始まったばかりです。
(たもと・ゆきえ)
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