森 ゆり子 (もり・ゆりこ)
昔は当たり前のように行われていた親子の心の交流が、現代社会において失われつつあるように思われます。 子どもたちの心を育てるのは、決して「モノ」ではありません。心を育てられるのは“こころ”だけなのです。 私たちは、そんなお母さん方に絵本を使った子育てをお勧めしています。毎日、たとえ一冊でも、たとえ数分でも、お膝で絵本を読んであげることによって、自然と親と子が肌を触れ合わせ、心を通わせる時間が生まれてきます。 親に向かって子どもたちが懸命に伸ばしてくる手が、本当に求めているのは「何か」ということを、若いお母さん、お父さんの心に訪ねるのが、私たち絵本講師の役目なのです。
絵本講師の会 (はばたきの会)副会長
大長 咲子(だいちょう・さきこ)
昔読んでもらった絵本を開くと、たちまち立ちのぼる優しい思い出。それは読んでもらった人の優しい声や肌のあたたかさ、夕暮れに染まった部屋の色、暖か いお布団の感触。はたまた、埃っぽい学校の教室のにおいまで。子どもの頃は何気なく読んでもらっていた絵本から、大人になった私は、たくさんの人から愛さ れて育ったのだということを感じ取ることができるのです。こんな絵本体験をずっと繋げていきたいと思っています。
絵本講師の会 (はばたきの会)副会長
池田 加津子 (いけだ・かずこ)
人と人との関係が希薄になっている社会。子どもをとりまく環境は厳しいものになっています。 絵本は人と人、子どもと親をつなぎます。そして、絵本を読む親の温もりのある声は子どもの人生を支えていく力になります。 絵本には、素晴らしい言葉があふれています。言葉には、味も香りも温度もあります。それを生の声で伝えたいですね。 顔が笑えば、声も笑います。子どもと一緒に、大人も絵本を楽しみましょう。
舛谷 裕子 (ますたに・ゆうこ)
子どもは身近な大人のたっぷりの愛を受けなければいけないと思っています。たっぷりの愛を受けた子どもは、どの子ものびやかに育っています。反面、子どもにどうやって愛を伝えたらいいのか戸惑っている大人もおられます。 核家族が当たり前になっている昨今。孤軍奮闘の子育て中に「この絵本で私は救われました」といわれる方に時々、出会います。そんな時、「絵本があってよかった」と思います。たかが絵本…されど絵本なのです。
加藤 美帆 (かとう・みほ)
絵本を手に親子でリラックスタイム。子どもに読んでいたはずが、読み手である自分が、不思議と絵本の世界に引き込まれてしまう、なんてことも。
読み聞かせはスキンシップから始まります。そして絵本の中を親子でともに冒険していきます。
「興味あるかな? 楽しんでいるかな?」と親は子どもの反応をみて、その子のツボを探していきます。当たれば嬉しくて楽しくて。一方、子どもは親の反応を見てもっともっと楽しくなります。
便利な子育てアイテムが増え、それらを与えてさえすれば、子どもは静かにしている……、そんな環境にSTOP! 読み聞かせは親と子の関わりそのもの。そんな環境づくりしていきたいですね。
藤井 勇市 (ふじい・ゆういち)
絵本とは、いわゆる本の形をしたものだけをいうのではありません。育った村の風のそよぎ、木々のゆらぎ、雲の流れ、おばあちゃんのあたたかなお話、おふくろの忙しく立ち働く姿、それらすべてが私にとっての絵本です。 そういうものが人間と人間をつなぐ「絵本」ではないでしょうか。そういうたくさんのものを心と身体全体で吸収して、子どもたちが本当の意味での「」大人」に育っていくのです。
〒659-0067 芦屋市茶屋之町2-21-405
TEL 0797-38-7516
FAX 0797-38-7939