第15期絵本講師養成講座

報告者
おだ ゆみ
東京9期
おだ・ゆみ
第2編 〜 読み聞かせについて 〜
2018年07月21日(土)飯田橋レインボーホール
主催:NPO法人「絵本で子育て」センター
協賛:アリス館・岩崎書店・偕成社・金の星社・こぐま社・鈴木出版・童心社・福音館書店

なかむらりな 第15期「絵本講師・養成講座」東京会場第2編が2018年7月21日(土) 飯田橋レインボー ビルにて開催されました。 新たに2人の受講生を迎え、司会の中村利奈さんの猛暑を吹き飛ばすような爽やかな声で 講座がスタートしました。 受け付けスタッフ

 午前中は松居直先生の「絵本のよろこび」という演題の講演をDVDで拝聴しました。

盛りだくさんのお話の中で先生は「人間にとって大切なものは目に見えない」(サン=テグ ジュペリ『星の王子さま』)という話をされました。言葉や時間や愛情といった本当に大切なものは目に見えない、だからこそ「感じる」ということが大切で、大切なものを目に見えるように大人が子どもに語ってあげなければならないと話されました。

言葉は親から聞き覚えるもので、子どもたちの聞く力を育てていく大切さにも触れ、テレビは人間の言葉ではなく機械語であり気持ちは伝わってこない。親が子どもの顔を見て語ることが子どもにとってどれほど幸せな時間であるかということも話されました。

受講生の皆さんは松居先生のお話に熱心に耳を傾け、ペンを走らせ、またユーモアたっぷりなエピソードに笑い、あっという間に時間が過ぎて行きました。 未来の子どもたちに今私たちが出来ること、しなければならないことを改めて考えさせていただけた講演でした。

とよた かずひこ 午後は「でんしゃにのってももんちゃんがやってくるー自作を語る」という演題で、とよた かずひこ先生の講演でした。

「はい、たっち」の紙芝居から始まったとよたワールドは私たちを幼い頃に引き戻し、読んでもらうことの楽しさを存分に味わうことが出来ました。 絵本と紙芝居は作品作りから違うというお話をしてくださり、「はい、たっち」が出来るま でには編集者から2回のダメ出しがあったそうです。

とよた先生はダメ出しがあればそれを書き直すことはせず、新しいものにチャレンジする主義だと言われ出来上がるまでのエピソードを話してくださいました。

中学生に読み聞かせに行った時のエピソードや、中学生からの感想文の紹介には皆さん大爆笑で、とよた先生の話術の素晴らしさと先生の優しいお人柄に引き込まれ今回も心地よい時間でした。

こうして子ども目線で絵本を読んでもらう機会はなかなかなく、本当の絵本の楽しさを感じさせてもらえる楽しみな講座です。いけだ かずこ

 その後池田加津子理事から「絵本講師・養成講座」の学び方についてのお話がありました。

当センターの考えとして「読み聞かせ」について、家庭で絵本を楽しむ事の大切さや家庭に言葉を取り戻す事の大切さを伝えて行くことが絵本講師としての役割と話されました。

おかべ まさこ

 

 グループワークは今回唯一の課題として『いない いない ばあ』を読み合うということで、まず 岡部雅子さん(芦屋2期)が『いない いない ばあ』を読んでくださいました。

その後グループ内で『いない いない ばあ』を読み合い、読んでもらう事の楽しさや一人ひとり違った『いない いない ばあ』に、それぞれ感想を言い合って、まだ2回目とは思えないくらい和気あいあいとした活気ある時間になりました。

今期は皆さんとても活発に意見交換をされていて、今後のグループワークがとても楽しみです。

 次回(第3編)は9月22日(土) 東京はまだまだ残暑が厳しいと思いますが、夏バテせず元気にまた皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
(おだ・ゆみ)


(おだ・ゆみ)おだ ゆみ


講座風景
(東京第2編の講座風景)

第15期「絵本講師・養成講座」
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