新たな「絵本の旅」の始まりです
第14期「絵本講師・養成講座」(第6編・閉講式)が3月24日、突然の暖かさに桜が慌ててほころび始めた新宿・飯田橋レインボービルで開催されました。
咲き始める桜に負けず劣らず、晴れ晴れとした表情の受講生の皆さんが、にこやかに集まってこられます。
最初に閉講式から始まります。受講生の皆さん、おひとりおひとりの名前が呼ばれ、森ゆり子理事長より修了証書が授与されました。振り向いてお顔を見せてくださる姿は、少し照れながらも、皆さんとてもいい表情をされています。森ゆり子理事長のお話しにも、受講生の皆さんは学ばれることで、とてもきれいに、素敵になられるとありましたが、お隣の方と顔を見合わせながら、納得の微笑みがあふれていました。
藤井勇市専任講師は、マハトマ・ガンジーの言葉『あなたがすることのほとんどが無意味であるが、それでもしなければならない。世界を変えるのではなく、自分を変えられないために』を引用され、今日からがまた新たな学びの始まりであると、励ましの言葉をくださいました。
その後、来賓の方からご祝辞をいただきます。
東京11期生である藤田一美さんからは、実際に絵本講師として活躍されている背景や想いを教えていただき、絵本講師の会副会長の池田加津子さんは、「とても和やかで熱心な姿が印象的でした」との感心と、励ましの言葉をいただきました。理事の山中光江さんからは、少年院での読み聞かせ活動で気づかれたことをお話しくださり、絵本の力の重要性を再認識させてもらいました。
太陽出版の籠宮敏治様からは、出版数の減少、書店の半減とも言えるような減少を嘆かれ、ただその中で児童書コーナーだけは拡大方向にある、皆さんの役割は大きいです、と業界の現状を良く知られた方ならではの激励をいただきました。
その後、絵本講師の会(はばたきの会)についての説明があり、お昼の休憩となりました。
午後は梅田俊作先生の記念講演です。たくさんの自作を披露してくださいました。
スタッフが読んだり、共に絵本作家として活動しておられる佳子夫人が読んでくださったりと、その作品の背景もご本人の言葉で伺いながら眼で、耳で楽しめる時間は、本当に贅沢なものでした。奥様の優しい声がとても印象に残りました。まだ絵本になる前の原画も披露していただき、梅田先生の作品にかける思いを伺い、今後の活動への道標(みちしるべ)となったことでしょう。
その後、記念撮影を挟み、懇親茶話会となりました。1年間、共に学んだグループの仲間と談笑される様子は、とても清々しく嬉しそうです。既に講座の予定がある方、ご自身のお仕事や活動に得た知識を活かそうとする方など、皆さんそれぞれ、視線は未来へ向かっているように見えました。
同じ志を持って活動していく力強い仲間たちに、今後は「はばたきの会」でお会いできることを、スタッフ一同楽しみにしております。
(なかむら・りな)
(中村 利奈)
会場風景
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