絵本講師養成講座

報告者
川口 結実
東京7期
川口 結実
第6編 ~ 私の絵本講座の発表 ~ 閉校式
2016年03月19日(土)飯田橋レインボーホール
主催:NPO法人「絵本で子育て」センター  共催:ほるぷフォーラム社
協賛:岩崎書店・偕成社・金の星社・こぐま社・鈴木出版・童心社・福音館書店・ほるぷ出版・理論社

司会 勝村美幸

 第12期「絵本講師・養成講座」東京会場閉講式が2016年3月19日(土)、新年度を間近に控え期待に胸ふくらます時期に開催されました。新しい第一歩を踏み出す講師の皆さんの期待や希望に満ち溢れ、修了生の皆さんの笑顔が眩しいです。

  受講中はレポートのために必死にメモをとったり、グループトークで積極的に意見交換を交わしたりと緊張が続きましたが、修了式である本日は祝福全開モードでした。

 
 

 修了式では終了証書授与後に、森ゆり子理事長から「皆さんが回を追うごとに綺麗になっていく姿を見て、真剣に学ぶことは内面から綺麗になることだなと確信を持ちました」とお話がありました。
終了証書授与式挨拶 森ゆり子

 

 

 

 

 

 

講評 藤井勇市

 藤井勇市専任講師からは、一年を通しての講評がありました。「レポートの内容の中心論点がはっきりしていた」こと、「経験談を交えた内容が親しみやすく分かりやすかった」ことが挙げられました。また、絵本講座の組み立てでは「既にある絵本講座のデータを参考にしていたことが良い点」と言われ、これは「学ぶ」の語源「真似る」にふさわしい、良い取り入れ方だとのことでした。

 

 

 

祝電披露 大久保広子 

来賓の皆さまからの祝辞は、東京7期生の田中潤さん、理事の山中光江さん、(祝電披露)そして太陽出版取締役の籠宮敏治さんから頂きました。

 田中さんは、息子さんが2歳の時に講座を受講しました。当時は、人と会って話をしたり交流したりするこ祝辞 田中潤氏とがあまりできなかったのだけど、講座を受講することで自然に笑みがこぼれ、ふっと心が軽くなったそうです。

 絵本を通して子どもと沢山の言葉を交わすことの楽しさを知り、それは今でも心の支えになっています。「絵本は心を救う、これは絵本を読んだことがない人はなかなか思いつかないことだからこそ、そんな人たちに絵本を届けることに意味があります。どんな活動でもいいので、絵本で子育てを伝えてほしい」とのお話がありました。

祝辞 山中光江氏

 

 山中理事からは、「皆さんのお顔が最初にお会いした時よりにこやかで、達成感に満ち溢れている」と笑顔で語ってくださいました。山中理事は少年院での読み聞かせにも取り組んでいるそうですが、一度も絵本に触れずに育った子どもが少なくはないとのこと。絵本の力で青年たちの更生の力になりたいと力強いお言葉を頂きました。

 

祝辞 籠宮敏治氏

 

 太陽出版の籠宮さんからは、出版業界の近況として、20年前の年間書籍売上額から年々下降を辿り、昨年度は最盛期の半分以下だったとご報告がありました。絵本の良さを丁寧に伝えてゆける絵本講師の活動によって、ぜひ絵本の普及につとめてほしいと伝えてくださいました。

 

 

 昼食後は、記念講演として梅田俊作先生のお話です。本日は、梅田先生の絵本『おやつがほーいどっさりほーい』(梅田俊作・梅田佳子/作、新日本出版社)を佐藤ひろみさん(東京7期)が読み、その後梅田先生の講演に入りました。先生は徳島県日和佐町の記念講演 梅田俊作氏10軒ほどの集落に住みながら、月に1度は東京に戻る生活をしています。その中で感じたことに触れられ、「プレッシャーで生き辛い世の中だからこそ、子ども時代は好きなことをしたほうがいい!」と力強く語ってくださいました。また、幼少期に物語に慣れ親しむことの大切さにも触れられました。現実(実生活)と空想(絵本のお話に触れる)の世界を行ったり来たりすることが、いかに子どもの心に必要か、絵本講師だからこそ、心構えておきたい内容をじっくりお話くださいました。

 

 

 茶話会では太陽出版の籠宮さんの乾杯音頭の後、グループの代表から一言ずつ「受講後の感想」を発表していただきました。茶話会中は溢れる笑顔と笑い声が絶えることなく続きました。ともに絵本の普及活動をする大切な同士を得たことを、私たちスタッフ一同とても嬉しく思っております。また「はばたきの会」で皆さんにお会いできることを、楽しみにしています。(かわぐち・ゆみ)

 

第12期「絵本講師・養成講座」
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