開講式の時とは少し違い、ゆとりのある和やかな表情で会場に入ってこられました。
第12期「絵本講師・養成講座」芦屋会場第2編は6月20日(土)、芦屋ラポルテホール特設会場にて開催されました。受講生の皆さんは、開講式の時とは少し違い、ゆとりのある和やかな表情で会場に入ってこられました。
司会の加藤美帆さん(芦屋3期)の爽やかな声が会場に流れ、講座がスタートしました。
まず、はじめに、資料の確認と本日の午前中の講演の講師が、松居 直氏からこぐま社の吉井康文氏に代わったことについてのお知らせがありました。
松居 直氏の講演は、午後にDVD講演として行われると伝えられると、会場の皆さんの顔がぱっと明るくなったように見えました。
午前の部では、こぐま社の吉井康文氏が「絵本の力・ことばの力・子どもの心を育む力」と題してお話くださいました。
講師として登壇された吉井康文氏は、「松居 直先生の代わりは、ちょっと緊張します……」とおっしゃいながらお話を始められたのですが、受講生はもちろん聴講生もすぐに吉井康文ワールドに引き込まれていきました。
『ミリオンブック1015』を受講生全員に提供してくださり、ベストセラーではなくロングセラーの絵本の力について、読み聞かせを交えての楽しいお話が続きました。 受講生の皆さんは、吉井康文氏のユーモアに笑い、中・高生のネット依存や発達障害と絵本のお話には、緊張感のある面持ちで聞き入り、充実した90分間を過ごされていました。
昼食をはさんで、午後からは、松居 直先生(福音館書店相談役・児童文学家)の「絵本のよろこび」と題したDVD講演がありました。
講演は、「今の子どもが成人する頃、社会はどうなっているのでしょうか?」との問いかけかで始まりました。
90分間の講演を通して松居 直先生は、絵本講師を目指す私たちに心すべき大事なことを沢山語ってくださいました。
「ことばの力が失われていっている。本の中に人の心をつなぐことばがある。絵本は読んであげるもの。いくら忙しくても子どもに本を読んであげる時間はある。人の話、人のことばを聞く力を育てることが大事
。
松居 直先生の話されるひと言ひと言が、受講生の皆さんの心の中にストンストンと落ち、しっかりと受け止めておられることが、みなさんの表情から推察できました。
最後はグループワークです。
その前に、藤井勇市先生から第1編のリポートの講評と、そこで出された質問への回答がありました。
そして、本日のグループワークの課題と進め方のご指示がありました。
グループワークでは、絵本『いない いない ばあ』(文/松谷みよ子、絵/瀬川康男、童心
社)の読み聞かせをグループ内で行うことになりました。(本来はメンバー全員だが、今
日は時間の都合上3名)。
まず、はじめに先輩絵本講師の中出素子さん(芦屋4期)の読み聞かせを聞かせていただきました。その後、グループ内で実践し合いました。(私は3班に入りました)
当然のことながら、ページのめくり方、絵本のもち方、ことばのアクセント等、読み手によって異なります。まず、3名の読み聞かせを通して、読み聞かせの基本的なことについての話し合いがありました。全員がそれぞれの経験を交えて意見を述べ、大いに盛り上がりました。3班のパワーを感じました。
次に、それぞれが気になる本を1冊ずつ紹介されました。(グループ課題として前回に決めておられた)次回も継続されるとのことでした。
私自身も3班の皆さんから多くのことを学びました。ありがとうございました。
次編は、8月22日(土)に開催されます。
梅雨が終わると、今年はどんな夏が来るのでしょうか。体調に気をつけて、夏を楽しんでください。
8月22日(土)、芦屋ラポルテホール特設会場での再会を楽しみにしています。
(むらおか ますこ)
グループワーク風景
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