はばたきの会
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受付
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2023年度 第1回「絵本講師の会」東京交流会/2023年05月21日  (報告 島 桜)

小田 由美
小田 由美

 2023年度・第1回「絵本講師の会」東京交流会が、5月21日(日)飯田橋レインボービルにおいて開催されました。

 まず私が驚いたのは、東北から関西まで、総勢60名が一堂に会する場となったことです。絵本講師の皆さんの熱量の高さを感じ、私自身「やるぞ!」と気合が入りました。

森 ゆり子
森 ゆり子

 はじめに森ゆり子理事長からあいさつがあり、19期修了生までで絵本講師が2090名になったこと、「絵本講師・養成講座」が20年続いてきた意味、そして20期が例年より早く定員に達し、なんとキャンセル待ちまで出たことなどのお話がありました。

 なかでも私が印象に残ったのは「すばらしい絵本講座・すばらしい絵本講師って、一体何でしょう?」と森理事長が語りかけられた場面です。私自身のことをいま一度振り返る機会をいただきました。

 今後、自分も絵本講師として講座を開催していくうえで決して忘れてはいけない「受講者とは対等な立場であり、上から知識を教える教師ではない」「絵本で子育てする素晴らしさを伝えたいという思いを常に持つ」「自分の気持ちに自信を持って、各々の絵本講座を大切にしてほしい」という内容を改めて胸に刻みました。養成講座内でいただいたテキストも、折に触れ何度も読み返したいと思います。

池田 加津子
池田 加津子

 続いて池田加津子副会長から会則の説明、そして全員の自己紹介へと移りました。1人ずつ前に出て簡単に自己紹介をする場でしたが、皆さん緊張の中でもしっかりと前を見て笑顔でお話をされていて、私は純粋にどの方の講座もお聞きしてみたいと感じました。

 その後の支部紹介では、各地域でご活躍されていらっしゃる支部の代表者から熱い思いをお話いただく時間があり、やはり積極的に活動をしていらっしゃる方はキラキラ輝いておられるということを目の当たりにしました。

 

大長 咲子
大長 咲子

 そして大長咲子副会長から「講座をする前に」の大切な心構え、そして舛谷さんからは支部についてのご説明をいただき、いよいよ自分も絵本講師の一員として本格始動していくのだと気が引き締まりました。

 

藤井 勇市
藤井 勇市

 午前の最後は藤井勇市顧問からのお話です。絵本講師の心構え、そしてメディア・リテラシーを高めておく必要性について時間いっぱいお話いただきました。「人の命の復興は出来ない」と仰っていたことが印象的で、新聞やテレビの一方的な情報に惑わされてはいけないのだと改めて実感しました。そして「いろんな意見があるのは当たり前。いろいろなものを読み、自分で判断すること」という教訓は今後生きていく上でずっと忘れてはいけないことだと思いました。レジュメでご紹介いただいた書籍も気になるものが沢山あったので、ぜひ読んで自らの学びにしようと思います。

 

小風 さち氏
小風 さち氏

 午後はまず、小風さちさんのご講演「お話の階段」〜赤ちゃん絵本から幼年童話まで〜がありました。このご講演を楽しみに関西からいらした絵本講師のお仲間も多数いらっしゃると聞き、私も大変ワクワクしてこの場に臨みました。

 とても笑顔が素敵で柔らかい物腰の小風先生。ですが内なる芯がしっかりとされ、確固たる信念をもって子どもの本を生み出してこられているのだということがお話の端々から感じられました。

 『ぶーぶーぶー』から「わにわに」シリーズ、また『とべ!ちいさいプロペラき』など各絵本にまつわるエピソードも印象的ながら、特に私が感銘を受けたのが「ことばは人間の体を通して音になる。

 音は別の人の心や魂に入り、永遠にその人の中にすみつづける」「絵本の読み聞かせの文字にはことば・音・肉体としてのボディがある。読み手が自分の肉体を通して、子どもの肉体に直接言葉を語る。だから絵本に乱暴な言葉は使わない」というお話です。

 私は普段子どもと絵本を読みますが、改めて読み手としての自らの役割を知り、今後は子どもとことばをつなぐ立場にあることを感じながら読みたいと思いました。

 その後のグループワークでは、養成講座時とは違った同期だけではない先輩方も交えての活発な交流の場となり、今後本格的に活動していくための広報活動のポイントや実際の講座での体験談、また各メンバーの今後のビジョンなどさまざまな意見を交わす機会をいただけました。時間が足りないくらい、非常に有意義なひとときでした。

 また秋に集まれた際には、一段と成長した姿で皆さんと交流できるよう、私自身これから頑張っていきたいと思います。

(しま・さくら)

島 桜
島 桜