

第18期「絵本講師・養成講座」東京会場 第2編
2021年7月17日(土)

大出 あゆみ(東京13期)

第18期「絵本講師・養成講座」第2編が、2021年7月17日(土)に飯田橋レインボービルで開催されました。
前日に梅雨明けし、本格的な夏到来を思わせる暑さの中、新型コロナウィルス感染予防をした会場に、受講生の皆さんが続々と集まり、中村利奈さんの司会で講座が始まりました。
午前の部は、「絵本のよろこび」という演題で、松居直氏のDVD講義が行われました。松居先生は「最近の日本は想像もできないような問題が子どもたちをおそっている。これから社会はどうなっていくのか心が痛む」と心配され、「今一番大切なのは、幼稚園や学校に行く前の時期、大人たちが生きた言葉を日常生活で使って伝え、乳幼児期にたくさんの言葉の関わりを持つこと!」と熱く語られました。
そして「絵本とは親が家庭で子どもに読んであげるもの。親が自分に話をしてくれるのは、子どもにとっては喜びの体験になる。目に見えない大切なことや命というものがどういうものかを、子ども自身が感じられるように、いきいきと伝えて欲しい‼︎」と言う言葉が心に響きました。

休憩をはさみ、午後の部は絵本作家・とよたかずひこ氏の「でんしゃにのってももんちゃんがやってくる 自作を語る」という演題で講演が行われました。はじめに『にょろにょろり』を演じてくださり、「幼児向けの絵本や紙芝居は、親子の読み聞かせをできるほんの一瞬の時間が、楽しいひとときの思い出になるようにという願いを込めて作品を作っている」と語られました。その後も、『はい、タッチ』『でんしゃがくるよ』『でんしゃにのって』などの自作を実演してくださいました。作品の秘話なども聞くことができ、会場は笑いに包まれ、受講生の皆さんも、とても楽しそうな様子でした。

その後、池田加津子理事より、養成講座の学び方についての説明があり、グループワークとなりました。ジェリーマーティンさんによる絵本『いないいないばあ』の日本語版と英語版の読み聞かせに会場は盛り上がり、各グループに分かれて一人一人順番に読み聞かせをし、絵本の読み聞かせについて話し合ったり、講演についての感想を発表したりと、有意義な意見交換の時間となりました。
最後に、第1編の課題リポートの封筒を手にし、満面の笑みで会場をあとにする受講生の皆さんを目にし、今日の講座が充実したものであったことを実感しました。
(おおいで・あゆみ)
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