第17期「絵本講師・養成講座」東京会場第3編 2020年9月26日(土)、飯田橋レインボーホール

報告者:大出 あゆみ(東京13期)

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 第17期「絵本講師・養成講座」東京会場第3編 2020年9月26日(土)、飯田橋レインボーホールに於いて開催されました。

 第17期「絵本講師・養成講座」東京会場第3編が2020年9月26日(土)に飯田橋レインボービルで開催されました。

 新型コロナウイルス感染予防対策を徹底した会場で、緊張感ある雰囲気の中、田中潤さん(東京7期)の司会で講座が始まりました。

田中 潤
田中 潤

 午前の部は、飫肥糺先生の講演が「子どもたちの現在と絵本」の演目で行われました。

飫肥 糺 氏
飫肥 糺 氏

コロナ禍の子どもたちの現在は、自粛生活で行動を制限され、学校のメリットとデメリット、遊び、暮らしなどを考え直すきっかけになったことは良かったが、世の中に子どもたちが振り回され、犠牲になっている、子どもたちの自由が奪われていると熱く語られました。そして、『アリペン』『平和ってどんなこと?』などの絵本の読み聞かせをしてくださり、子どもの本とは、子ども時代の本で、大人たちが見失ってしまった疑いや希望といったものを見出すことができるような入り口を持つ本であると話され、これからの時代を生きる子どもたちと絵本を読み、一緒に考え、未来に進んでいく力を身につけようというお話に、皆さん、深くうなずいている様子でした。

 午後の部は、吉井康文先生の講演が「絵本の絵を読む魅力、大切さ」という演目で行われました。絵本の大切な要素は、次のページをめくらせる、絵を読ませる絵本であることと話され、絵本の歴史にそって、たくさんの絵本を読み聞かせを交え紹介してくださいました。

吉井 康文 氏
吉井 康文 氏

 子どもにとっては、絵本の表紙から裏表紙のすべてがお話で、子どもは絵の隅から隅まで読むこと。そして、絵本作家は、子どもたちに絵を読ませようとしている。今の大人たちは、子どもに刺激を与えるものや、ウケるものを与えがちだが、子どもたちは安心できるお話が好きなこと。向こうの世界とこっちの世界を行ったり来たりしていることなどから、安心できる場所で、安心できる声で、一対一で読み聞かせすることが大切であると話されました。

 最後に、今の時代は「変えられるものを変える勇気と変えられないものを見分ける力が必要」(ラインホールド・二―パーの祈りより)と語られ、まさに今のコロナ禍の私たちの心に響きました。

池田 加津子
池田 加津子

 その後、池田加津子理事(芦屋2期)より、養成講座の学び方や著作権についての説明があり、グループワークが行われました。自己紹介で和やかなムードになり、本日の講演についての感想や、リポートについて、絵本の紹介など、笑顔を交え話し合っていました。

 コロナ禍の影響もあり、私自身、久しぶりの講座への参加となりましたが、人と学び合うことや交流することの大切さを改めて感じた充実した一日となりました。次回、第4編も皆さんの笑顔が集えることを楽しみにしております。(おおいで・あゆみ)

東京会場第3編のスタッフと会場風景

17期東京会場第3編会場風景
17期東京会場第3編会場風景
スタッフ
スタッフ

 

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