新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#19 赤い目のドラゴン


『赤い目のドラゴン』(リンドグレーン/文、ヴィークランド/絵、ヤンソン由実子/訳、岩波書店)
ドラゴンくんとの出会いと別離を描いた絵本。ヴィークランドの哀愁を帯びた美しい絵の中から、聞こえてくるドラゴンくんの澄みきった声は、生きとし生けるもののいのちを慈しむ想いを読者の心にも深く残してくれる不思議な絵本です。
(笹川直子/芦屋11期)

新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#02 こねこのぴっち


『こねこのぴっち』(ハンス・フィッシャー/作、石井桃子/訳、岩波書店)
 優しいおばあさんに飼われている子猫のぴっちが、「ネコじゃない自分」さがしをする話。ほかの動物にあこがれ怖い思いをし、最後は「僕はネコなんだ」と納得。踊るような線と淡い彩色が大好きでした。のちにわが家に来た子猫がぴっちそっくりで、子どもと大喜びしたものです。
(皆川 昌子/東京10期)