新連載「わたしの心のなかにある絵本たち」#02 こねこのぴっち


『こねこのぴっち』(ハンス・フィッシャー/作、石井桃子/訳、岩波書店)
 優しいおばあさんに飼われている子猫のぴっちが、「ネコじゃない自分」さがしをする話。ほかの動物にあこがれ怖い思いをし、最後は「僕はネコなんだ」と納得。踊るような線と淡い彩色が大好きでした。のちにわが家に来た子猫がぴっちそっくりで、子どもと大喜びしたものです。
(皆川 昌子/東京10期)