【時候のご挨拶】2023年06月01日 今年は紫陽花が咲き出すのが早いよう・・・ たさききょうこ

2023紫陽花
2023紫陽花
2023紫陽花

 今年は紫陽花が咲き出すのが早いような気がします。家の紫陽花も満開になりました。色はどれも濃い青をしています。

 夫の実家に行くと、ピンクの紫陽花が咲いていました。珍しく思って、何本か切ってもらって帰りました。ところが家でよく見ると、どちらも同じ種類の花だとわかりました。色がちがうと全然ちがって見えるのですね。

 青とピンクの紫陽花を、いっしょに花びんにいけました。

たさききょうこ

【時候のご挨拶】2023年03月01日 中学生の子どもは花粉症です。 日曜日、野球部の試合会場は・・・ たさききょうこ

2023河津のさくら
2023河津のさくら
2023河津のさくら

 中学生の子どもは花粉症です。

 日曜日、野球部の試合会場は、スギの木が多い山の近くのグラウンド。帰って来た子どもの目は真っ赤でした。

 「試合中は集中してたから、花粉気にならなかったんだよ。終わったとたん、くしゃみと涙が止まらなくなった。山から黄色い花粉が飛んでくるのが見えたよ」

 珍しくヒットを打ったらしい子どもは、鼻をぐずぐずさせながら、嬉しそうに話しました。

たさききょうこ

【時候のご挨拶】2023年02月15日 今年も近くのロウバイまつりに出かけた日・・・ たさききょうこ

2023蝋梅
2023蝋梅
2023蝋梅

 今年も近くのロウバイまつりに出かけた日、
花は見頃を迎えて、たくさんの人でにぎわっていました。

 花を見るのともうひとつ、毎年の楽しみは、ロウバイの枝を買って帰ること。会場の入り口で、おじいさんがひとりで売っています。

 今年もあのおじいさんいるかな…。
会場に着くと、いつもの場所におじいさんの姿がありました。

 ロウバイの枝は残念なことに売り切れていましたが、変わらないおじいさんの様子をを見て、なんだかほっとしました。

 そんなことが気になるのは、今父が入院しているからでしょうか。
来年もおじいさんいるといいな…。そう思いながら会場を後にしました。

たさききょうこ

【時候のご挨拶】2023年02月01日 子どもが熱を出したと学校から電話があり・・・ たさききょうこ

2023Feb_family
2023Feb_family
2023Feb_family

 子どもが熱を出したと学校から電話がありました。

迎えに行くと、子どもは保健室でぐったりしています。

担任の先生から「後ろの席の子もふたり熱を出して、お休みしています」と聞きました。

 病院で検査するとインフルエンザとわかり、吸入式の薬が出ました

この薬を使うのは初めてで、説明書を見ながらおそるおそる吸入器をセットしました。

子どもに服用させると少し楽になったようで、すぐにぐっすり眠ってくれました。

 その後、クラスのお休みはどんどん増えて、とうとう10人になってしまったそうです。

たさききょうこ

【時候のご挨拶】2023年01月15日 新しい年になったと思ったら、もう1月も中旬です。・・・ たさききょうこ

2023愛宕のウサギ
2023愛宕のウサギ
2023京・愛宕山のウサギ

 新しい年になったと思ったら、もう1月も中旬です。

厚手のコートがいらないくらいの暖かい日があり、電車に乗って出かけました。

駅のホームで、〝ロウバイまつり〟のポスターを見かけ、もうそんな時季なのかとびっくりしていましたら、降りる駅では〝菜の花まつり〟のポスターが。

春がくるのは嬉しいけれど、あんまり早く時間が過ぎないで……と願ってしまいました。

たさききょうこ

【時候のご挨拶】2022年12月15日 わたしが住んでいる所からは、富士山が見えます。 富士山の頭が雪で真っ白になり・・・ たさききょうこ

2022雪富士
2022雪富士
2022雪富士

 わたしが住んでいる所からは、富士山が見えます。

富士山の頭が雪で真っ白になり、本格的な寒さがやってきました。

冷え込んだ朝、中学生の子どもがばたばたと、ネックウォーマーを探していました。

時間ぎりぎりにやっと見つかり、首に着けたら
「ああ、あったかい!」

元気に学校へと飛び出して行きました。

 その後わたしも引き出しの奥から、マフラーを出してまいたら
「ああ、あったかい!」

思わず、子どもと同じ言葉が出たのでした。

たさききょうこ

●講師● たさき きょうこ…2022/10/28 あおぞら母乳育児相談室/小田原市・あおぞら母乳育児相談室(神奈川県小田原市)

●講師● たさき きょうこ…2022/10/28(神奈川県小田原市)
●講師● たさき きょうこ…2022/10/28(神奈川県小田原市)
●講師● たさき きょうこ…2022/10/28(神奈川県小田原市)
●講師● たさき きょうこ…2022/10/28(神奈川県小田原市)
●講師● たさき きょうこ…2022/10/28(神奈川県小田原市)

1)担当講師名:たさき きょうこ

2)芦屋or東京第何期:東京12期

3)主催:あおぞら母乳育児相談室

4)県・市町村:神奈川県小田原市

5)開催年月日(西暦):2022年10月28日

6)開催場所:小田原市・あおぞら母乳育児相談室

7)参加者のコメント(感想文):絵本を読む際のアドバイス等、参考になりました。これから沢山本を読んであげようと思います。

8)コメント者名:尾上 幸太朗さん

9)参加人数:大人5人、子ども4人

10)紹介した絵本の名前:
「ちいさなうさこちゃん」
「がたんごとんがたんごとん」
「よるくま」

【時候のご挨拶】2022年12月01日 最後の朝顔が庭に咲いたのは、11月の終わりでした・・・ たさききょうこ・・・

2022ityou
2022ityou
2022ityou

 最後の朝顔が庭に咲いたのは、11月の終わりでした。

種をまいたのは、夏のはじめ。

ひょろひょろ出た芽は細いつるを伸ばして、秋になる頃から花を咲かせるようになりました。

風が冷たくなっても、毎朝ぽつぽつと花が開くのが楽しみで、でもいつまで咲いてくれるのか気がかりでもありました。

11月の終わり、白い大きな花が咲いて、それでお終いになりました。

種をとってまた来年、来年はもっと早く種まきをしようと思います

たさききょうこ

【時候のご挨拶】2022年11月15日 いつも歩く川沿いの道で、ジュズダマの草を見つけました。 たさききょうこ・・・

2022Nov
2022Nov
2022Nov

 いつも歩く川沿いの道で、ジュズダマの草を見つけました。

子どもの頃、友達と夢中になってたくさん集めたジュズダマです。

ある時母が、その実を入れたお手玉を作ってくれたことがありました。

「縫い方がわからなくて、近所の知ってるおばさんに習ってきたよ」そう言って笑っていた母の顔。

 お手玉の千代紙みたいな模様や、じゃくじゃくした感触。そんなことを思い出しながら、ジュズダマの実を少しつんで帰りました。

   たさききょうこ

子ども歳時記145 「自分探し」/たさき きょうこ/『くんちゃんの大旅行』(ドロシー・マリノ/文・絵、石井桃子/訳、岩波書店)

くんちゃんの大旅行

くんちゃんの大旅行
くんちゃんの大旅行

「自分探し」 たさき きょうこ

風がどんどん冷たくなって、本格的な冬の季節です。今年も残り少なくなりました。みなさまにとって、この1年はどんな年だったでしょうか。

さて、わたしの息子の話をさせていただきます。息子は今大学1年生です。中学校と高校では、ずっと野球部でした。小さい時はとても手のかかる子でしたので、厳しい野球部でやっていけるのかと、最初はとても心配していました。ところが部活の先生と仲間に恵まれて、息子は変わっていきました。頼りなかった子どもが、身体も心も伸びていく様子は、驚きを感じるほどでした。高校でも野球部に入り、そこでは楽しいことよりも厳しいことの方が多かったようですが、なんとか最後まで続けることができました。

高3の夏に部活を引退して、進路に向けて忙しくしていた冬の初めのこと、息子がこんなことを言いました。

「自分って何者なんだろう」

今まで中学・高校と野球しかしてこなかったので、自分というものを深く考えたことがなかったのでしょう。初めて落ち着いて考える時間を持ち、自分を見つめ直したようです。「例えば歌がうまくて歌手になる人とか、好きなことを仕事にできる人って、本当にすごいと思う。おれには何もない」

自分は一体何者なんだろう。何が好きで何をしたら幸せなんだろう。何ができるんだろう。息子はそんなことを考えているようでした。

『くんちゃんのだいりょこう』は、子ぐまのくんちゃんシリーズの中の1冊です。くんちゃんと、おとうさん、おかあさんとのあたたかな日常を描いた絵本で、どのお話も、くんちゃんを見守る両親のおだやかなまなざしが、とても印象に残ります。『くんちゃんのだいりょこう』は、そろそろ冬ごもりをする時季のお話です。みなみのくにへとんでいくとりを見て、くんちゃんもみなみのくにへ行ってみたくなりました。おとうさんとおかあさんは、そんなくんちゃんに反対せず、やりたいようにやらせてみることにするのです。

わたしはくんちゃんの絵本を読むたびに、同じ母親として、くんちゃんのおかあさんにいつも感心させられます。こんなふうに子どもを信じて、そっと見守る母親は、わたしの憧れであり理想なのです。

大学生になった息子は、いつの日か世界中に、自分探しの旅に出るのが夢だそうです。旅行記の本を読んでいる息子の背中を見ながら、わたしはくんちゃんのおかあさんのことを思い出していました。くんちゃんのおかあさんのように、静かに子どもを見守ることができるだろうか……。

「いつか自分がみつかるといいね」

わたしは心の中で、そっと息子に声をかけました。

(たさき・きょうこ)