私の絵本体験記
「絵本フォーラム」24号(2002年09.10)より
子どもとの心のこもった時間をもらった
西村 ゆかさん(福岡県福岡市)

写真  本が苦手な私ですが「子どもが生まれたら絵本を読んであげたい」と思っていました。でも、どんな絵本を選んであげたらいいのかわからずにいました。
 長男が3歳になった頃『ほるぷこども図書館』に出会い購入しました。新品の、しかも数十冊の絵本に私も長男も興奮し、すぐに読んでしまいました。小学校低学年まで、毎日寝る前に読み聞かせをしました。子どもとの心のこもった時間のような感じがしました。小学校3年生くらいから「自分で読むからいい」と言われて、読み聞かせはしなくなりましたが、今では新聞から地図帳、図鑑など、何でも読んでいたり、むずかしい言葉を使いこなしているのを聞いたりすると、本当に絵本の読み聞かせの力ってすごいなぁと思います。
 長男が小2の時、次男が生まれました。そして、5ヶ月の頃から絵本の読み聞かせを始め1歳くらいまでは順調でした。でも、1歳から2歳の間は、自分の物という意識が強いのか、私が絵本を読んでいると取るというのが続きました。それでも毎日続けていると、2歳になった頃から取り上げずに聞くようになりました。『りんごがひとつ』を読むと、「なっちゃんどしゅん」と言ったり、『はらぺこあおむし』を持ってきて「ぺっこぺこ」と言ったりしています。
 今では小学4年生になった長男が、2歳の弟をひざに乗せたり、並んで寝そべったりして絵本を読んでいるのを見て、ほほえましく思っています。
前へ次へ