私の絵本体験記
「絵本フォーラム」22号(2002年05.10)より
親子で絵本が大好き!
木村 祥子さん(兵庫県神戸市)

写真  結婚して10年、やっと息子が誕生しました。そこで、それまでずっと憧れていた絵本の読み聞かせを4ヶ月から始めました。最初はじっと見るだけだったのが、少しずつ反応が出てきて笑ったりしました。それからは、かじる、投げる、破るで、本当に聞いているのかな? と思うこともありました。でも、めげずに続けているとやがてじっと聞いているようになり、大好きな『かばくん』は1才までに4冊ボロボロになりました。2才頃には『はじめてのキャンプ』の1人で夜中にトイレに行けたななちゃんを尊敬し、『はははのはなし』で溶ける虫歯を見て、自分から歯科医に行くと言い、『ももたろう』でももたろうと一緒のポーズをとり「いっぱい食べれば、いっぱいだけ大きくなりました」と言っていました。眠る前に読む本も楽しければ、目がパッチリになり、多い時は6冊にもなりました。好きな本は舌っ足らずに「もういっぴ」と言い、間違ったら「ちがう」と怒られました。
 8才になった今も絵本が大好きです。旅行に行く時も絵本を4〜5冊持って行くほどです。この頃は自分で読んでいることもありますが、私の読み方にそっくりで、オーバーな表現には思わず苦笑してしまいます。
 先日、「どうしてこんなにたくさん本があるの?」と息子に聞かれ「絵本が大好きだから」と答えると「ぼくも絵本が大好き」と言うこたえが返ってきました。こんな嬉しい会話ができる幸せを、つくづくかみしめています。
 これからも、どんどん楽しい日々を過ごしたいと思っています。
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