はばたきの会交流会


<2018年度・第1回絵本講師の会 東京交流会報告> 
(2018/05/27・東京八重洲ホール
)


 2018年度第1回絵本講師の会(はばたきの会)東京交流会が、5月27日(日)東京八重洲ホールにて30名弱の絵本講師が集まり開催されました。

司会は中田朋子さん(東京7期)とジェリー・マーティンさん(東京8期)。

お二人の気さくで優しい笑顔で東京交流会はなごやかなムードで始まりました。

 午前の部、最初は森ゆり子理事長よりご挨拶があり、先日、第14期絵本講師・養成講座の修了式を無事に終えたこと、今回の東京交流会に多くの14期生が参加され、これからも絵本講師の皆さんを応援していくので、もし依頼を受けて心配事があれば事務局に何でも相談してください、というお話がありました。

森理事長の穏やかであたたかいお話しぶりに気持ちが楽になり、絵本講師としての一歩を踏み出す勇気をもらいました。

澤 美代子

次に会則を澤美代子さん(東京8期)が読み上げられました。

ジェリー マーチン

支部紹介は東京世田谷支部「絵本で抱っこ」川口さん、 足立・埼玉支部「おうちで絵本Libretto」ジェリー・マーティンさん、

鈴木 恵美

千葉支部「ぱたぽん」は、わたくし鈴木から、活動内容などの報告。絵本講師の仲間たちが積極的にそれぞれの地域で頑張っていると感じました。

 

大長 咲子

 

そして大長咲子副会長の「絵本講座をする前に」となりました。

講座のアプローチは積極的に行うこと、どのようにすればスムーズにアプローチできるかお話がありました。

具体的には、名刺は必ずお渡しする。

お渡ししたことによって、後で絵本講座に繋がることもある。

講座のお願いに行くときは、名刺、自分のチラシ、絵本フォーラム、「絵本で子育て」センターのHPを印刷したもの、などを持参することでアプローチしやすくなることをアドバイスしてくださいました。

また、絵本講師はボランティアではないということ。

これから絵本講師として活動していく上で、とても参考になる内容でした。

大竹 昌子 次はいよいよ、大竹昌子さん(東京14期)の絵本講座「親子で交わす心のコミュニケーション−絵本がくれる贈り物−」です。

大竹さんは子育てを通して絵本の力の凄さを感じたことがきっかけで絵本講師を志したそうです。 6冊ほどの絵本を紹介してくださいました。

この春、小学校に入学したばかりの娘さんとのエピソードを交えながら、『ねこのそら』(きくちちき/作、講談社)を読み聞かせしてくださり、絵本を読んでもらうことで生じる心境の変化をお話されました。

絵本は読み手も聞き手も一緒に楽しむことができる、感情の共有をすることで親子のふれあいができる。子どもは絵を見て絵本を楽しむことができる。

絵を読むということは想像力をつけること、人間関係においても人の気持ちが想像できるようになる、などのお話に会場のみなさんは熱心にメモを取っていらっしゃいました。

『貝の子プチキュー』(茨木のり子/作、山内ふじ江/絵、福音館書店)を紹介してくださり、命は一つしかなく、死ぬと戻ってこない、命の重みを感じることができました。

大竹さんの初めてとは思えない、落ち着いた、実体験を伴ったお話、とても素敵な講座で会場は大きな拍手が湧きあがりました。

 お昼休みの時間には、各々が絵本講座開催のチラシを配布し広報活動を活発にされていました。

そして午後の部、ふくちゃんこと福島はるおさん(東京6期)の絵本講座「ドアを開けてくれるのはだ福島 はるおれ?」が始まりました。

ふくちゃんは、絵本講師、絵本楽語家、絵本セラピストなど多彩に活躍しています。

自身はお子さんへの読み聞かせをしてこなかったそうですが、12年前に地元の図書館で読み聞かせ講座を軽い気持ちで受けたことが絵本講師になるきっかけになったそうです。

12年前の講座でも、絵本講師・養成講座でも、受講生の中で男性はふくちゃん一人だったそうです。

女性大勢で男性が一人というのは辛いものです、との言葉にジェリー・マーティンさんが大きくうなずき、会場は笑いで包まれました。

『やってみよう あいうえお』(スキヤマカナヨ/作、くもん出版)の読み聞かせでは、みなさんも大きな声を出して参加して会場は大変盛り上がりました。

現状では、絵本の読み聞かせや、絵本を読んでもらうことがつまらないと思っている人はまだまだ沢山いるそうです。

なぜつまらないと思ってしまうのか??教科書のごとく「これが正しい読み聞かせ」が存在するからだそうです。学校や図書館での1:多数の読み聞かせと、家庭での1:1の読み聞かせは「違う」ことが伝わっていないことが一つの原因だ、とのお話に、会場からは納得できると声があがりました。

また絵本講師として、自分の立ち位置はどこか??どんな人達に向けて話すのか??を頭の中に入れた方がいい、とアドバイスをいただいて改めて私の立ち位置はどこだろうと考えることが出来ました。

絵本の読み聞かせは強制にしない。義務にしない。良いことがわかれば優先順位が変わる、とのお話もとても納得できました。

ふくちゃんの願いは、世界平和、地元平和……それは子どもと絵本を読む世帯が増えることで実現すると考えているそうです。

藤井 勇市その想いにとても共感しました。 また『「絵本講師」としての心構え』として藤井顧問からのお話があり、絵本の役割、重要さを考えさせられました。

ジェリー・マーティンさんの「今日はお疲れさまでした」の声を聞きながら会場を後にしました。

東京交流会で多くの仲間から貴重なお話を聞くことができ、今年も参加して本当に良かったという気持ちでいっぱいになりました。ありがとうございました。

 

(すずき・えみ)鈴木 恵美


第一回東京交流会風景

第一回東京交流会風景



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