<はばたきの会・東京支部交流会 2009/11/01>
東京支部誕生、大郷陽子さん(東京 5 期)支部長に

 今年も残すところ二カ月となった 11 月1日 ( 日 ) 、東京上野の東京文化会館において今年度2回目の「絵本講師の会」(賛助会)交流会が開かれました。



まだまだ収まる気配のない新型インフルエンザ、また秋の行事の影響もあるのか、参加者は芦屋の事務局からお越しいただいた森ゆり子理事長、桝谷裕子はばたきの会副会長 ( 芦屋3期 ) を含めて12名という少し寂しいものでしたが、お互い再会を喜びました。

 まず、森ゆり子理事長の「楽しい時間を過ごして芦屋に帰って報告したいです」というお言葉で始まり、はじめて東京支部の交流会に出席いただいた桝谷副会長から、西宮支部の活動報告をしていただき、芦屋・西宮で活躍されている修了生の活躍に刺激されたのは私だけでなかったと思います。

 続いて、この度立ち上げることとなった東京支部の支部長の大郷陽子さん ( 東京5期 ) から東京支部立ち上げ、並びに副支部長3名の紹介、そして参加者の皆さんの自己紹介、活動報告と次第に座の雰囲気も和んでいきました。

 修了生の活動報告を受けて、森理事長から「絵本講師の基本」ということで講座の際の講師の服装、主催者から頂いた御礼の扱い ( その場で開けてひんしゅくをかった ) 、会場には

 30 分前には入ってマイク音量、会場の状態を確認したりすること、また名刺の受け渡しの作法などを教えていただき、講師としての基本、人としての基本ではあるけれど怠りがちな事を再認識しました。絵本講師の会の規約を読んでおくこともご注意いただきました。

 梅田俊作先生の絵本製作の進行具合、ファンドの募集については桝谷副会長がご説明くださり、仮題『おかあさんのようちえん』の絵も見せていただき『きつねやぶのまんけはん』につづく絵本への期待が膨らみました。

 午後は絵本のエピソード紹介からはじまり安田富美さん ( 東京 5 期)がご自身が親しんでこられた絵本『ちいさいおうち』『たいせつなこと』『ふたつのしま』『にんじんケーキ』についてご自身の経験、想いと併せてお話くださいました。そこから得られた「親子であれ夫婦であれ、お互いの境界線があって、それを越えても、そこから離れすぎてもいけない」という事は私たちも心に留めておかなければいけない事だと思いました。

 若狭由美さん ( 東京 5 期 ) は 3 歳と 1 歳の二人の息子さんと絵本の関わりを『いないいないばあ』『おふろでちゃぷちゃぷ』『がまんだがまんだうんちっち』『はるにれ』『ちょっとだけ』の絵本それぞれと、息子さんたちの様子を興味深くお話しくださり、子どもは絵本から大人には計り知れない色々な事を感じとっているのだと改めて思いました。

 次に小笠原みちよさん ( 東京 3 期 ) から地元蒲郡での活動報告がありました。 NPO 法人「ブックパートナー」の設立、絵本講座、読み聞かせ活動など、その活動は多岐にわたり、ご自身の事を控えめにお話しされていても絵本に対する思いの大きさがヒシヒシと伝わってくる報告でした。

 この後、再び森ゆり子理事長から「読み聞かせ」をする際の基本的な、でも大事な注意点を教えていただきましたが、どれも簡単な事でありながら怠りがちな事ばかりで「絵本講座」を持つ際にはひとつひとつ確認するべきだとしっかり記録しました。

 グループワークは少人数だったので全員での意見交換として、今世の中全体で言われている「格差の拡大」が子どもたちにも及んでいる事の懸念、小学校での「読み聞かせの会」の現状、など活動しているからこそわかる生きた話を数多く聞くことができきました。

 東京支部副支部長の北 素子さん ( 東京 2 期 ) の閉会のあいさつであっという間の 6 時間が終わりを迎えました。

 参加者のみなさんは、それぞれの地元に帰られて、また「絵本で子育て」の輪を広げていかれることと思います。まだ一歩を踏み出せずにいる私も背中を押してくれるものを沢山いただきました。後は「えいや!」の気持ちなのですが・・・

報告:小和野啓子 ( 芦屋 5 期 )



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