芦屋・第3回絵本講師交流会

 

 台風13号の影響が心配された9月17日(日)。
JR尼崎駅近くのホテル「ポップイン」アミングに於いて、中川正文先生の『絵本・わたしの旅立ち』出版祝賀会が開催されました。
素敵なループタイをされ、笑顔で会場へ入られた中川先生。
先生の絵本に対する思い。そして、お人柄にひかれ、今日も楽しいお話を期待しながら、会場に集まった、賛助会員の1期生、2期生。およそ30名。

 はじめに、森ゆり子理事長(NPO法人「絵本で子育て」センター)より、『絵本フォーラム』連載中の中川先生のエッセイが、読み返すほどに発見のあるステキな本となり、出版できたことへの感謝とお礼が述べられました。

また、益々のご活躍と、これからも、「絵本で子育て」センターを宜しくお願い致します。
そして、『絵本・わたしの旅立ち』をたくさんの方に読んでいただけるようにとの挨拶がありました。

 続いて、井下陽子さん(絵本講師の会副会長、芦屋1期生)より、中川先生との出会いによって、ご自身にとても大きな変化があったお話をされました。
以前は仕事柄、絵本は、「与えるもの」「下ろすもの」として、子どもたちと接していたそうです。
しかし、先生とお会いしてから、絵本は、「与えるもの」でもなければ「下ろすもの」でもない。
親と子とが共に経験を同じくするもの。教員と子どもが共に楽しみ、共感し、共に感動することだと、考えるようになったそうです。
また、年々、先生が、お優しくなられたと述べられると、会場に、笑い(?)が起こりました。

 大長咲子さん(芦屋1期生)より花束贈呈があり、いよいよ中川先生のお話が始まります。
穏やかな笑顔で、ご自身の病歴を語っておられ、病気に対する姿勢はとても前向きで、お元気の秘訣がわかったような気がしました。

 大人は、自分自身感動できる絵本を発見し、それを自分の子どもに読んでやる。
その自分の子どもたちもまた更に自分の子や孫に読みつないでいく。
絵本を仲立ちとして経験を共有し、「わが家の本」ができることは、とても素晴らしいことです。など…。
時間を気になさりながら、楽しいお話をしてくださいました。

 松本也寿子さん(芦屋1期生)の乾杯の音頭で、歓談が始まりました。
当日、欠席された、北 素子さん(東京2期生)、米田郁子さん(芦屋1期生)他、お祝いのメッセージも披露され、祝賀ムード一杯です。

 ふと気がつくと、爽やかな小鳥のさえずりが響いています。
と同時に、中川先生が、隣に。
先生のお人柄でしょうか何の違和感もなく、各テーブルで、談笑されています。
そして、なんと小鳥のさえずりは、先生の手の中から聞こえていました。
手の中には、小さな不思議なもの(?)。
もうひとつ大変な発見がありました。先生のループタイの七宝焼きに『ごろはちだいみょうじん』の「ごろはち」が…。
サインもしていただき、楽しいひとときもあっという間にすぎていきました。

 最後に、大西 勝さん(芦屋2期生)より、先生にお会いしてから、「絵本」に興味をもたれたことなど、いつもながら、ユーモア溢れる楽しいお話をしていただきました。
そして、万歳三唱!

 再び、中川先生登場−。

 お礼の言葉を述べられ、松居 直氏や、故・長 新太氏とのこぼれ話も披露してくださいました。
最後に中川先生を囲んで全員で、記念撮影(1+1=2 はい、ぱちり)。
とても暖かい、ゆったりとした、ひとときでした。

交流会 『絵本・わたしの旅立ち』。本文の先生の言葉をお借りして、「いつの日か、せかいぜんたいがほんとうのやさしさ」で、包まれますように!

 私にとっても「絵本わが愛」(先生のサインより)

(報告・池田加津子/芦屋2期生)


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