第2回

交流会

 平成18年度、第2回「絵本講師交流会」(はばたきの会)が7月8日、芦屋市民センター会議室で開催されました。

森理事長の激励のあいさつに始まり、藤井代表からは5月13日付朝日新聞に掲載された記事「『読み聞かせ』許可いるの?」に関するお話がありました。代表は子どもの育ちと絵本についてを主題とする絵本講座では、絵本は引用程度なので、著作権者への許諾は不要との見解を示されました。

その後、野口明子さん(1期生)から、神戸市西区の幼稚園での講座についての活動報告がありました。この講座は読売新聞「輝きはぐくむ」欄に掲載され、絵本講師の活躍が大きく取り上げられました。
講座に用いた絵本やレジュメの紹介をしていただくうちに、野口さんのやさしく丁寧な話し方から、「目に見えない大切なもの」という講座の様子が目に浮かぶようでした。まるで私たちも講座に参加したかのように心が暖まりました。

交流会  読み聞かせは親にとっても子にとっても心地よいもの、その空間を共有することで幸せな子育てができる、という一言が、現在子育て中の私の心に響きました。

次に、中村利奈さん(2期生)から活動報告がありました。
2歳になるお子さんと一緒に通う支援センターや一時保育所で知り合った保育士さんを通して、市の子育て支援事業の一つとして、絵本講座を取り入れてもらうことが決まったとのことです。

他の市での飛び込み営業の失敗談からも、まずは自分や子どもとつながりのある人からの輪を広げていくのが効果的だとのアドバイスをいただきました。
また、我が子をつれての広報活動で思うように活動できず、もどかしさを感じることもあったそうです。
交流会  しかし、我が子のお陰で、絵本で子育てすることの楽しさを知り、さらに絵本講師としての一歩を踏み出すことができたのだと思い直し、改めて我が子をいとおしむことができたというお話にとても共感しました。

午後からは、鈴木出版編集長波賀稔氏(東京2期生)から「正高信男の『あかちゃんすくすく絵本』について」講演がありました。
京都大学霊長類研究所所長の正高氏による、霊長類のコミュニケーション研究の成果をふまえて作られたのが、あかちゃんに「語りかけ」るための絵本だそうです。

その結果とは、絵本を見ながら五感を使ってふれあうことが、あかちゃんの言葉の発達や良い親子関係につながるというものです。
あかちゃんとの接し方がわからないと悩むお母さんに是非手に取ってほしい絵本だと思います。

交流会  最後に、堤田陽子さん(1期生)のミニ絵本講座がありました。ご自身が絵本で子育てをしてきて、小学生になった息子さんから「お母さんの読み聞かせが一番好き」と言ってもらえたとの体験談に心打たれました。 堤田さんの講座を聴いたお母さん方にも、絵本で子育てすることの素晴らしさがきっと伝わることでしょう。

各人が情報交換をし、また志を新たにした交流会では、私たちの小さなはばたきの輪が確実に広がっていることを感じることができました。




(報告 第2期修了生 岡部 雅子)


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