おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第61号(2008.11.10)








『あたまのなかのそのなかは?』 
シスカ・フーミンネ / 文、イヴォンヌ・ヤハテンベルフ / 絵、野坂悦子 / 訳、講談社

 マリーという女の子が自分の頭の中に入っているものを紹介する絵本。それは想像することであったり、うれしかったり悲かったりする感情、いじわるしたりやさしくしたりする気持ち、哲学的なことを考えたり、とてつもないことを想像したりすることや寝ている間に夢を見ること。頭の中の不思議を子どもに理解できるようにユーモラスに紹介しながら自分らしさとは何かを表現している。 (税込価格 1575円)


『ハナノマチ』
大畑いくの / 作、白泉社

 村の娘フォルワは花のじゅうたんの上でごろごろするのが好き。町から来たタンポポが町の暮らしを話したことから、山の花たちは町へ行きたくなった。フォルワは花を町に連れて行ってビルの間に植えた。けれどもフォルワは村が恋しくなって、町で出会ったくまのダンドロと一緒に村へ帰ってきた。フォルワが再び町を訪れると町は花でいっぱいだった。個性豊かな絵が花の持つ魅力をたっぷりと語っている。 (税込価格 1470円)









『よりみちせんべい』 
山崎克己 / 作、農文協

 「ぼく」はおせんべいの元になるかきもちが干してある屋根の上にボールを投げて、せんべいやのおじさんにおこられた。隠れてボールを取り返そうとして、かあさんに見つかり、おせんべいを作る手伝いをするはめに。おじさんはおみやげにおせんべいをくれ、かあさんは、それを夕ごはんにおせんべいちゃづけにして食べた。おせんべいを作る町の風景が暖かい色調で描かれている。 (税込価格 1400円)


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