おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第60号(2008.09.10)








『たびにでたろめんでんしゃ』
ジェームス・クリュス / 作 リーズル・シュティッヒ / 絵 はたさわゆうこ / 訳 フレーベル館

 緑の中を走ってみたいと思った路面電車はある日、古い線路に入ってみた。すると、イヌとネコとニワトリとロバが次々に電車に乗ってきた。線路の終わったところには一軒の家。どろぼうのすみかだと思ったら、遠足帰りの子どもでいっぱい。動物たちは子どもたちにブレーメンの音楽隊の劇を披露する。ソフトなタッチの色鮮やかな画面が美しいドイツの絵本。 (税込価格 1260円)


『チョロ コロ トロ りんごのくにへ』
ナカバン / 作 学習研究社

アリのチョロ、コロ、トロの 3 匹が大きな大きなりんごを探検。スコップで果肉を掘って食べながら進み、りんごの種でボートを作ってりんごジュースの海を渡り、りんごの国へ到着。アップルパイでできたお城の柱をかじって、王様に怒られ、りんごの兵隊に追いかけられていつもの野原に戻る。版画を用いた絵がりんごの中に広がるおいしそうで不思議な世界を豊かに表現している。(税込価格 1260円)










『ブラッキンダー』
  スズキコージ / 作 イースト・プレス

 犬のワンザくんがおもちゃの船を作って寝てしまうと、インクビンの中からブラッキンが出てきて、植木鉢から出てきたサボテンのキンダーちゃんと一緒に船に乗りこんだ。二人(ブラッキンダー)は夜の空を飛んで湖の上に降り、たくさんの船や魚たちとパーティをした。パーティーの輪はドーナツ状になって、さばくまで飛んで大男の鼻の周りを回る。スズキコージの個性的な絵が読者を不思議な世界へ誘う。 (税込価格 1365円)


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