「絵本フォーラム」第52号(2007.05.10) |
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『のりののりこさん』 (かとうまふみ/作、 BL出版) 画用紙を見つけた「色鉛筆」たちが楽しそうに絵を描き始め、はさみの「チョッキン婦人」と「マジック男爵」が色紙を切って模様を付け始めますが、糊ののりこさんは、うらやましそうにながめるばかり。でも、見ていて思わず画用紙と色紙をくっつけてしまいます。すると、とてもすてきな作品ができました。文房具の擬人化が楽しい絵本。 / 定価 1365 円(税込) |
『おふろ』 (出久根育/作、学習研究社) 「ぼく」が一人でおふろに入ると、お風呂から変な男の人が現れ、また、沈んで消えてしまう。すると、今度はお風呂からはっぱがはえてジャングルになり、小さなボートに乗った探検隊がやってきて、またまた現れた小さな人たちに「ぼく」をロープでしばるように命令する。お風呂の中のちょっと不気味な体験がおもしろい作者のデビュー作の復刊。 |
車や椅子や家にまで名前を付けている一人暮らしのおばあさんの家に、ある日、子犬がやってくる。おばあさんは、えさを与えるが、自分より先に死ぬかもしれないものには名前をつけたくないと犬を追い返す。犬は繰り返しやってくるが、ついに姿を見せなくなり、おばあさんは犬を探して名前をつけてしまう。おばあさんの個性がユニークな絵本。/
定価 1575 円(税込) |