「絵本フォーラム」第51号(2007.03.10) |
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(ペ・ヒョンジュ/絵と文、ピョン・キジャ/訳、 セーラー出版) 初雪が降るお正月、「あたし」は新しい晴れ着を一枚一枚身につけながら、お正月の装いになる。真紅の絹のチマにさまざまな色の布を繋ぎ合わせて作られたセットンチョゴリ(上着)。髪にも晴れ着にも飾りを着けて、新年の挨拶に出かける。色鮮やかな衣装が美しく、絵本を通して韓国・朝鮮の文化に触れることができる。巻末に解説あり。 |
『ロシアのわらべうた』 (内田莉莎子、丸木俊/絵、架空社) 「おんどりどん」「チリチリポン!」「ねんねのじかんよ」「にゃーにゃーにゃんこ」など 28 編のロシアのわらべ歌が入った本。こもり歌、ネコやオオカミなどの動物を主人公にした歌、ナンセンス歌、遊び歌など、多様な歌が易しく、ユーモラスでかつ無駄のない日本語で訳され、想像力豊かな挿絵が付いている。一部は楽譜付き。 |
『ニューワと九とうの水牛』 (小野かおる/文・絵、福音館書店) 村に迷い込んできた男の子ニューワは村人たちに育てられ、九頭の水牛の世話をすることになった。日照が続くと水の神様である竜王に助けを求め、お礼に何でもすると祈った。ニューワは二度助けられたが、三度目に大きなけものが迎えに来て、竜王の三番目の娘のもとに連れて行かれ、婿になるように言われる。中国の伝説の再話絵本。 |