私の絵本体験記
「絵本フォーラム」47号(2006年07.10)より
絵本とともに楽しい育児を!
広田 晴子さん(東京都大田区)

写真  お散歩中の木立の中で、菜々「いたちかな」、私「しーっ、みつかったらたいへん。いたちは、ぼくらをたべるこわいやつ」と、抜き足差し足で歩きます。雨の日には、「あめあめぽったん、あめぽったん♪」。お風呂に入れば、「おふろでちゃぷちゃぷ。せっけんぶくぶく。あひるといっしょ。おふろ、なな、だーいすき!」と歌います。
 妊娠中にテレビ、新聞をやめてしまったので、世の中の出来事には疎いのですが、静かな部屋で過ごす育児は、絵本からの言葉の習得経過が手に取るようにわかり、また、かすかな鳥のさえずりや犬の鳴き声に目を輝かす様を見ているのはうれしいものでした。
 ほるぷフォーラムの絵本の世界が後押ししてくれるので、多様の情報に惑わされることなく、自信を持って母親業を務めています。その時その年齢で感じてほしいこと、知ってほしいこと、おもしろいこと、魅せられることがすべて詰まっている宝箱のような『ほるぷこども図書館』。
 娘が1歳半のころは、喜ぶので1日に70〜80冊も読んでいたのですが、2歳2カ月の今は、動きも活発になり外遊び中心で、寝る前に7〜8冊でしょうか。自分でページをめくってお話をつくっているときもあり、私の語り口をまねしていて、笑ってしまいます。
 どうぞ、「スペースがないから」「全部は必要ないと思う」「どうせ読まないから」なんて言わずに、お部屋に並べてみてください。きっと育児が楽しくなりますよ!
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