おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第126号
(2019.09.10)









うみのあじ

うみのあじ』 
たけがみたえ/作 あかね書房

 犬のべらは、なつことお父さんとはじめて海へ行きました。なつこたちが海に入っている間、べらはお弁当の匂いをかぎながら、荷物を見張っています。しばらくしてのどがかわいて海の水を飲んで大失敗。それから海の中をのぞいて、タコと目が合います。好奇心旺盛な「べら」の視点から海となつこたちの様子がいきいきと描かれています。


(税込価格1,512円


ひきがえる


『ヒキガエルがいく』
パク ジォンチェ/作 申明浩/訳 
広松由希子/訳 岩波書店

 草原の中から「トン」という音とともに、1匹のヒキガエルが出てきました。「ト トン」と前に進むと、「ドンドン ダンダン」と後ろからたくさんのヒキガエルが続きます。ヒキガエルたちはビルの間をこえたり、金網をよじのぼったりして、月の中を池まで歩き続け、そこで、つがいになり、卵を産みます。韓国の太鼓の音と写実的なカエルの姿を通して「生きる」ことの意味が象徴的に描かれています。


(税込価格1,944円









しょうぎはじめました


しょうぎはじめました』 
間部香代/文 田中六大/絵 
文研出版

 学童保育で将棋を覚えた「ぼく」は、夏休みにじいちゃんに将棋を教えてもらうことにして、じいちゃんの家に遊びに行きます。じいちゃんは、丁寧に将棋のルールを教えてくれました。パパがやってきて対戦しますが、ぼくは負けてしまいます。けれど、帰る直前、じいちゃんと対戦して勝つことができます。家族三世代で遊ぶ楽しさが絵から読み取れると同時に、将棋の基本的なルールを学ぶことができます。


(税込価格1,512円


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