私の絵本体験記

「絵本フォーラム」105号(2016年03 .10)より

読み聞かせを通して感じたこと

高橋 純子(大阪府池田市)

 私には現在2歳になる娘がおり、毎日娘と絵本の読み聞かせを楽しんでいます。日々の娘との読み聞かせは私に小さな発見をもたらし、子育てする上での大きな喜びとなっています。

読み聞かせを通して感じたこと  私は絵本『いないいないばあ』を娘が新生児の頃よく読んでいました。その頃の娘は読んでいてもまだあまり反応はなく、その後暫くの間この本は読んでいませんでした。そして娘が1歳9カ月の頃と記憶していますが、本当に久しぶりにこの絵本を取り出し、娘に表紙を見せてみました。すると娘は表紙を見ただけで瞬時に「いないいないばあ」と発したのです。
新生児の頃の読み聞かせは反応がなく私も娘がどこまで絵本を楽しんでいるのかと正直疑問だったのですが、娘の中にはこの絵本が深く入り込んでいたんだなあ、と非常に嬉しく思った瞬間でした。

  今でも娘はこの絵本が大好きで親子で楽しんでいます。この経験を通して私は絵本の読み聞かせは何歳からでも始めていいのだと実感しました。こうして親子で同じ時間を共有して楽しむことができる絵本の読み聞かせは本当に貴重な時間です。

  最近の娘は絵本を自分で読むと言って私の真似をして絵本を開いて私に見せ、読み聞かせ?のようなものをしてくれることもあります。その姿に、絵本にまだ興味を示さず見ているのかいないのかも分からなかった新生児からの成長を感じ、感極まる思いで見ています。  

 このように絵本を通して娘の成長を感じることは日々多々あり、読み聞かせのお陰で子育てをする中で幸せな気分に浸ることができています。これからも絵本の読み聞かせを通して親子共々成長していけたらな、と思っています。
(たかはし・じゅんこ)


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