おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第102号(2015.09.10)








つまさきさん、おやすみ!
『つまさきさん、おやすみ!』 
バーバラ・ボットナー/文 
ふしみみさを/訳

 光村教育図書

  まだ眠くないとベッドの上で逆立ちをしているフィオナは、ママに言われてベッドに入ります。それから、フィオナは、つまさきから順番に自分のからだに「おやすみ」を言います。つまさきには、ビーチサンダルで海に行ったこと、足には浜辺で追いかけっこをしたこと、背中には日に焼けたこと、口にはホットドッグを食べた思い出を語り、最後に目におやすみを言います。楽しかった一日と静かな夜の対比が絵からも伝わってきます。(税込価格1296円)


かとりせんこう
『 かとりせんこう』 
田島征三/作
福音館書店

  かとりせんこうから「けむりがもんもん」と出ます。すると、蚊が「ぽとんぽとん」と落ちるだけでなく、花瓶の花や洋服掛けに掛けた帽子や、おじさんが読んでいる新聞の文字や時計の文字や物干しざおに干してある洗濯ものや町の看板や雷雲やUFOや幽霊や魔女まで「ぽとん」と落ちてきます。そして、最後にけむりはおつきさんまで到達します。ちょっぴりブラックなナンセンスが楽しめます。(税込価格864円)









はしる!新幹線「かがやき」
『はしる!新幹線「かがやき」』
鎌田歩/作 
PHP研究所

  まーくんとかなちゃんは、お父さんと、新幹線「かがやき」に乗って金沢まで旅をします。車両に乗り込む様子、駅員さんやそうじをする人が使うホームの下の通路の様子などが断面図で紹介され、ページをめくると東京の中を走る「かがやき」の絵があり、「かがやき」がスピードを出して走る様子や、金沢までの周りの景色が紹介されます。富山駅を経由して金沢駅に到着。まーくんたちと旅をした気持ちになれます。(税込価格1296円)


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