「絵本フォーラム」第45号(2006.03.10) |
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『ぼくだってできるさ!』 (エドアルド・ペチシカ/作、ヘレナ・ズマトリーコバー/絵、むらかみけんた/訳、冨山房インターナショナル) マルチーネクは4歳ぐらいの男の子。お祭りで迷子になって小学1年生の女の子ヘレンカに助けてもらったり、怖かった石像の犬にさわることができるようになったり、おばあちゃんの昔の写真を見せてもらって驚いたりする日常を描く。約50年前のチェコの挿絵付幼年童話。表情豊かな人物の絵が個性的。 |
『こんにちはおてがみです』 (中川李枝子/他文、山脇百合子/他絵 福音館書店) ホネホネさんが配達してくれる手紙は、10通の「こどものともひろば」への招待状。差出人は、ぐりとぐら、あさえ、だるまちゃん、まゆ、ばばばあちゃん、きっこ、おおかみ、たろう、エンソくん、やなぎむらのむし。「こどものともひろば」では傑作集になった109冊の絵本に出会える。「こどものとも」50周年記念作品。 |
『ぼうし』 (ジャン・ブレット/作、松井るり子/訳 ほるぷ出版) リサが物干しに干していた一足の毛糸の靴下が風に飛ばされる。それをはりねずみハリーが見つけ、鼻を突っ込むと脱げなくなり、めんどりや猫やブタなどの動物たちに変な帽子だと言って笑われる。ハリーはリサに靴下を取ってもらい、動物たちがリサの衣類をかぶってくるのに出くわす。左右と上に小窓があり、次の展開を予測させる。 |