「絵本フォーラム」第38号(2004.01.10) |
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『えんぴつのおすもう』 (かとうまふみ/作 偕成社) ある夜中、電気スタンドの明かりで作られた土俵で鉛筆たちがおすもう大会を始めます。決勝戦の直前に、はさみのチョキチョキ兄弟が乱入してきますが、「ちびたやま」が大活躍して降参させます。そこで、チョキチョキ兄弟は花吹雪を作って大会に参加することにします。いろいろな鉛筆力士が楽しい絵本。 |
『わたしの足は車いす』 (フランツ・ヨーゼフ・ファイニク/作 フェレーナ・バルハウス/絵 ささきたづこ/訳 あかね書房) 両足マヒのために車椅子で生活しているアンナは、初めて一人でお使いに行くことになりました。途中、横断歩道を渡った後、歩道に上がることができなくなりましたが、ジギーという男の子が助けてくれました。二人は友だちになり、ジギーはアンナに困った時は自分から助けを求めるようにと助言します。 |
『火うちばこ』 (H・C・アンデルセン/原作 エリック・ブレグバッド/文・絵 角野栄子/訳 小学館) 魔女をだまして手に入れた魔法の火打ち箱のおかげでお姫様と結婚して王様になった兵隊の物語「火うちばこ」の絵本化。今年はアンデルセン生誕200年になるため、多くのアンデルセン原作の絵本が出版されていますが、この作品は、火打ち箱から出てくる大きな犬や、主人公である兵隊の絵から物語の魅力が伝わってきます。 |