おすすめ絵本
「絵本フォーラム」第31号(2003.11.10)








『いたずらハーブ
えほんのなかにおっこちる』
(ローレン・チャイルド/作
なかがわちひろ/訳、フレーベル館)

 おとぎばなしを読みながら寝てしまったハーブは「3びきのくま」の家のベッドで目をさまし、きんいろまきげちゃんから逃げてシンデレラの舞踏会に紛れ込みます。そこで出会ったのは、ハーブがいたずら書きしたひげをはやした人たち。ハーブは妖精の力で何とか元の世界に戻ろうとします。コラージュが楽しい絵本。
(本体1400円)

『おしゃぶりがおまもり』
(ウーリー・オルレブ/文、ジャッキー・グライヒ/絵、もたいなつう/訳、講談社)

 もうすぐ4歳になるヨナタンはおしゃぶりが離せず、見つからないと大騒ぎ。家族はアメリカのおじさんが来るのを機会にやめさせようとしますが、何とおじさんは、お守りだと言って、首から子どもの時のおしゃぶりを下げていました。ヨナタンは大喜び。ヨナタンや家族の心理が絵の構図から伝わってきます。
(本体1600円)







『みみちゃんとヤギのビケット』
(フランソワーズ/作・絵
内藤里永子/訳、徳間書店)

 みみちゃんは、いつも元気がありません。おいしゃさんは、おかあさんにヤギを飼っておちちを飲ませるように言いました。おかあさんは、友だちのソフィーさんにヤギが風邪をひかないように赤い上着を着せて汽車に乗せてくださいと頼みました。『マリーちゃんとひつじ』で有名なフランソワーズの絵が楽しい絵本。
(本体1400円)

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