おすすめ絵本
「絵本フォーラム」第25号(2002.11.10)








『そらとぶテーブル』
(佐々木マキ作/福音館書店)

 夏の暑い日、きのこちゃんと犬のイワンは散歩の途中、空地にあった古いテーブルでひとやすみした。ところが、そのテーブルは「そらとぶテーブル」。きのこたちは、南極、迷路、鉄橋の上、海を旅しながら、ペンギンやぶたなどの同乗者を増やしていく。動物、風景など子どもの好きなものがいっぱい登場する絵本。
=3歳以上(本体1200円)

『森からのてがみ』
スラトコフおじさんの動物記3
(N.スラトコフ文、松谷さやか訳、
あべ弘士絵/福音館書店)

 ロシアの動物文学作家の幼年向き作品集。丸太に乗って川に流されたウサギとキツネの様子を描いた作品。子リスが森の動物たちの仕事を聞いて回って自分の仕事を決めるまでの物語等4編が収録されている。動物に対するすぐれた観察と動物の性格を生かした物語が楽しめる。
=読んでもらうなら4歳以上
(本体1200円)







『さんびきのこぶた』
おはなしめいろせかいたび
(杉山亮作、長新太絵
/フレーベル館)

 この絵本は、文が迷路になっていて、正しい道を行くと有名な「3びきのこぶた」の物語が楽しめ、間違えると「こぶたがもんくをいっています。ぶーぶー」のように、ナンセンスな物語が楽しめる。絵は、間違えた道による物語の場面を描くことによってナンセンスを強調し、原話のおもしろさを表現している。
=5歳以上(本体1000円)

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