おすすめ絵本
「絵本フォーラム」第23号(2002.07.10)








『月夜のじどうしゃ』
(渡辺茂男文、井上洋介絵/講談社)

 車の墓場の番人で、一人暮らしのおじいさんは、夜になると浜辺でハーモニカをふき、ゴミを拾う。十五夜にたぬきの親子にだんごをやってから、月夜にはいっしょに浜辺でごはんを食べるようになり、浜辺のゴミ拾いに便利な自動車をぽんこつから作ることになった。おじいさんの表情が味わい深い。1993年の新装版。
=3歳以上(本体1800円)

『かぼちゃスープ』
(ヘレン・クーパー作、
せなあいこ訳/アスラン書房)

 ねことりすとあひるは、仲良し同居人。いつも役割分担を決めてからかぼちゃスープを作っていた。ところが、あひるが、りすのかきまぜる役をしたいと言ってから大げんか。あひるは家出をする。繊細で想像力に富んだ絵が、かぼちゃスープのようにおいしい。1999年ケイト・グリーナウェイ賞受賞。
=3歳以上(本体1600円)







『口を大きくあけて
〜歯の学校はこちらです〜』
(ローリー・ケアー作、木坂涼訳/講談社)

 32人の永久歯とフロスマン先生からなる「歯の学校」。健康な歯について勉強したり、前歯さんの「乳歯について」のレポートを聞いたり、「歯ニバーサルランド」のビデオを見たりしながら歯の勉強をする。ジョークがいっぱいで、コラージュがおしゃれで、かつ情報は包括的でわかりやすい、おもしろ知識絵本。
=5歳以上(本体1800円)

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