第13期「絵本講師・養成講座」
(東京会場第6編)閉講式
第13期「絵本講師・養成講座」(東京会場第6編)閉講式が3月25日(土)、飯田橋レインボービルにて開催されました。 桜の開花予報は残念ながら裏切られましたが、かわいい蕾がこれから「絵本講師」として羽ばたこうとする修了生の皆さんと重なりました。
午前は閉講式。修了証書がグループごとに授与されました。1年間の学びを終えた皆さんは、リポート作成から解放されたこともあるでしょうが、活気に満ち溢れ美しく見事に輝いておられました。
全体講評では藤井勇市専任講師が、絵本講師の活動について言及しました。「私たちの活動は、家庭に言葉を復活させる活動であり、それは終わりのない旅になるでしょう」と。また、小出裕章氏の言葉も紹介しました。「子どもたちを守ってあげたいのではない。今、子どもたちを守らないなら私は、私自身を許せない」。これからの生き方を自分自身に問い続けていかなければならないと強く思いました。
続いて、 祝辞をジェリーマーティンさん(東京8期)、池田加津子さん(理事・「絵本講師の会」副会長・芦屋2期)、山中光江さん(関東理事・東京2期)、籠宮敏治様(太陽出版)よりいただきました。ジェリーマーティンさんからは、受講生の皆さんを桃太郎に例えて励ましの言葉を。池田さんは、テキストやリポートはこれから皆さんの宝物になるでしょうと一年間の学びを称えました。山中さんは、絵本は子どのためだけではなく高齢者のためのものでもある、これからは絵本を選ぶ大切さも学んでほしいと。
籠宮敏治様は、書籍の売り上げ推移や地域の書店がなくなっていくことを嘆かれながら、「絵本で子育て」センターや絵本講師の活動について、「地道で草の根的な活動が13年も続いていることは素晴らしい。13期生の皆さんの活躍を期待しています」とエールをおくられました。
その後、司会の大久保広子(東京5期)さんから「絵本講師の会」(はばたきの会)についての説明があり、お昼の休憩に入りました。
午後は梅田俊作氏の記念講演から始まりました。 梅田先生は、たくさんの作品を紹介しながら、子ども達にとって今がどんなに酷い社会か、大人として私たちはどうすべきか、考えるヒントを多く話してくださいました。しっかりと目を向けて考え続けることは自分自身に向き合う事であり、それは辛く苦しい行為ですが、しなければならないことでもあります。記念撮影をおえて、懇親茶話会です。スタッフが用意したお皿(フルーツ・サンドウィッチ・お寿司・クラッカーなどが盛られています)と、ビールや紅茶などがテーブルに並びます。今期は受講生が少なかったこともあり、早くからグループの皆さんは親睦を深めておられたようです。今後の活動について相談されている方、交流会への出席について話されている方、家族のような皆さんの様子が印象的でした。
「絵本講師の会」の申し込みの受付コーナーで手続きされる方も多く、スタッフは共に活動する仲間が増えたことに喜びを感じていたようでした。
第13期「絵本講師・養成講座」東京会場は勝村美幸さん(東京5期)の挨拶で最後の幕を閉じました。
(もり・ゆりこ)
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