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報告者
報告 岡部雅子
芦屋2期生
岡部 雅子
開講式   〜 絵本について 〜
2014年4月19日(土) 飯田橋レインボービル
主催:NPO法人「絵本で子育て」センター  共催:ほるぷフォーラム社
協賛:岩崎書店・偕成社・金の星社・こぐま社・鈴木出版・童心社・福音館書店・ほるぷ出版・理論社

乳幼児期は人生の根幹

司会・大久保広子 ハナミズキの花が咲く穏やかな春の日、飯田橋レインボービルにて第11期「絵本講師・養成講座」が開講いたしました。
  今期は、初めて海外からの受講生を迎えての開講です。 やわらかな日差しが差し込む会場にて、大久保広子さんの司会で開講式が始まりました。

 はじめに、森ゆり子理事長が主催者挨拶に立たれ、街を歩けばあいさつ・森ゆり子絵本講師に当たるくらい絵本講師が増え、絵本講師らの活動を通して子育てしづらいと感じる社会を少しでも変えていきたい、というセンター設立時からの願いを述べられました。
 
 そして、自ら学びを続ける人は美しくなるとの持論を述べられ、その証として特別聴講生の方々をご紹介されると、会場は一気に和みました。


祝辞・吉田佐知子氏 来賓の絵本講師の方々からの祝辞が続きます。
吉田佐知子様(東京7期)は、ご自身のお子様との絵本体験から、今度は周りの方に絵本で子育てに安心と希望を持てることを伝えていきたいという抱負と、養成講座で仲間を得た喜びを語ってくださいました。


 勝村美幸様(東京5期)は、異なる立場や年齢の方と学ぶ中でたく祝辞・勝村美幸氏 さんの「学びの種」を見つける事が出来ると当講座の魅力を語られ、種から咲かせた大きな花束を手にして修了してほしいと激励してくださいました。

 

祝辞・岡部雅子氏 岡部雅子(芦屋2期)は、センター10年の歩みの中で1200名もの絵本講師が誕生し、その活動の場は、全国的なネットワークそして地域に根差したコミュニテーと確実に広がっていると、修了後の活動について述べました。

 太陽出版の籠宮敏治様からは、手作りの草の根的な活動への賛祝辞・籠宮敏治氏辞と、学びを深め手書きリポートを書き終え一段と美しくなった受講生に会う閉講式を今から楽しみにしているとの励ましを頂戴いたしました。

 開講式後には、6つのグループに分かれてオリエンテーションが行われ、オブザーバーの特別聴講生も加わり、昼食をいただきながら自己紹介をしました。
 これから毎回、このグループで学びを深め合っていきます。

講演のむのたけじ氏 午後は、むのたけじ氏の記念講演です。
  「絵本とジャーナリズムについて」という演題で、絵本のことと、直面する政治・経済の問題について、茶目っ気たっぷりに、時に熱く激しくお話しくださいました。
 ご講演の中で、私の印象に特に残ったのは、乳幼児期の体験は体にしまい込まれ人生の歩みの根っこになる、というお話です。
 氏は幼少期に、大人が外国人を差別する言葉を発しながら投石する姿を見、そのしいたげられた人々の哀しげな歌を聞き、幼心にヒューマニズムを感じたそうです。そうした経験がこの道に進ませたのかも!とおっしゃっていました。

 自分の人生ほど尊いものはないから、世界でただ一人という自身の存在に責任と誇りを持って行動する姿を大人が示すことが、本当の意味で子どもを守ることになるのではないかと問題提起なさいました。
 また、インドネシナへの従軍記者時代に、待機中の台湾の高雄で流行っていた歌を日本語と台湾の言葉とで披露してくださいました。
 その歌の真の意味を知ると、戦後69年、戦死者を一人も出していないのは憲法9条があるからという言葉が重くのしかかります。
 御歳99歳の氏は、私達が同じ過ちを繰り返えそうとしていること、そして、そのことに私達自身が気付いていないことにも警鐘を鳴らされました。

  たくさんの気づきを得た記念講演の後は、藤井勇市専任講師より当講座の学び方について説明があり講義・藤井勇市、グループワークへと移りました。

グループワークでは、記念講演の感想や、子どもを取り巻く現状のなか母親をどう支援するかといった実践的な話や、課題リポートの進め方などが、リーダーを中心に話し合われていました。どのグルグループワーク風景ープも打ち解けた様子でした。回を重ねるごとに、さらに学びあい刺激しあってほしいものです。

 


受講生の皆さまを見守りつつ、私自身も学びを深めていきたいと思いました。  (おかべ・まさこ)


第11期「絵本講師・養成講座」
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