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報告者

福岡4期生

山口 雅美
〜 絵本講座の組み立て方について 〜
第4編
2008年11月8日(土) 福岡朝日ビル
主催:NPO法人「絵本で子育て」センター  共催:ほるぷフォーラム社
協賛:岩崎書店・偕成社・金の星社・こぐま社・鈴木出版・童心社・ほるぷ出版・理論社
特別協賛:ラボ教育センター

 第5期「絵本講師・養成講座」福岡会場の第4編が11月8日(土)、福岡朝日ビルで開催されました。

 4期生である私にとって、松居直先生のお話は初聴講(今編は、先生の都合がつかずビデオでの受講でした)。受講生の皆さんと一緒に、細かくメモをとりながらの聴講でした。      

 先生は始めに「我が子に絵本を読み聞かせてあげることが、父母の仕事です」と言われ「言葉の大切さ」についてお話してくださいました。「言葉は生活の中で自然に身につけるもの」「家庭での会話で言葉は育つ」。今の子どもたちが「聴く力がない」と言われるのも、テレビがある環境で育ってきて親子の会話が不足している結果。相手の話が聴けないということは、相手の気持ちも分からない。コミュニケーションが苦手な子を育ててしまっているのは、親であるということを、今回もメディアの怖さと共に再確認させられ、親としての責任を感じました。

 「絵を読む」のお話では、『おおかみと七ひきのこやぎ』(福音館書店)や『スイミー』(好学社)のエピソードも聴くことができました。『おおきなかぶ』(福音館書店)では、かぶを引っ張る絵がどうしても押して見えるということで、佐藤忠良氏はかなり長い時間をかけて描かれたという貴重なエピソードもお話してくださいました。これもこの講座の魅力の一つで、作家の想いや絵本にまつわるエピソードが聴けて、読み慣れた絵本の中にも新たな発見があったりして、益々絵本に関しての好奇心が高まります。

 絵本を「読み聞かせて」もらった、と先生はお母様のお話もしてくださいました。絵本を読んでいるお母様が、途中でうとうとしている姿をずっと観察していたという様子は、お話を聞くだけでも目に浮かび、思わず笑ってしまうぐらいで、会場全体が温かい気持ちに包まれました。

 先生は「絵本って何ですか」と聞かれたら「大人が子どもに読んであげる本です」と答えます、とお話しされました。私はこの言葉で、親子のために絵本があるという読み聞かせの原点を教えていただきました。

 午後の時間はすべてグループワークで、いつも以上に討議は盛り上がりました。私が参加したグループでは、松居先生の講演の感想や、最近読んだおすすめの絵本の話題で話が弾みました。やはりグループワークのいい所は、職種も様々で読み聞かせのスタイルも違うので、色んな話が聞けるという所。そして、一人ではなくみんなで学んでいるっていう実感がそれぞれのパワーに繋がっていると思います。

 今回も受講生の皆さんからとてもいい刺激を受け、沢山学ばせていただき、素敵な一日を過ごすことができました。 (やまぐち・まさみ)

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